京都の観光スポット

たこやくしどう

蛸薬師堂

浄瑠璃山 林秀院 永福寺

蛸薬師堂は正式名称を「浄瑠璃山 林秀院 永福寺」といいます。
室町にいた一人の富者が髪を落とし林秀と号していました。比叡山の根本中堂の薬師如来様を深く信仰しており、比叡山までの月参りを長年にわたって行っていましたが、老年になったある日、薬師如来の仏前で「年老いて月参りもできなくなるので、薬師如来様のお姿を一体お与えください」と祈願しました。
 
その夜夢に薬師如来が現れて「昔、伝教大師(最澄)が、私の姿を石に彫り、比叡山に埋めている。これを持ち帰るがよい。」と告げました。林秀が薬師如来の示した場所を掘ると立派な石のご尊像を得ることが出来ました。これを持ち帰り、お堂を建立し永福寺と名付けたのが蛸薬師堂の始まりだそうです。

蛸薬師堂と呼ばれる由来

善光と言う僧が永福寺寺に住んでいたころ、善光の母が病気にかかりました。
一向に病気はよくなりませんでしたが母が「好物の蛸を食べれば治るかもしれない」と善光に告げました。僧侶の身で蛸を買いに行くことを躊躇っていた善光でしたが、母のことを思うといてもたってもおられず市場で蛸を買って帰りました。
 
これを不審に思った町人が寺の門前で箱の中を見せるように善光を責めました。
善光は断ることが出来ず薬師如来に「この蛸は、私の母の病気がよくなるようにと買ったものです。どうぞ、この難を助け下さい。」と祈りながら箱を開けました。
 
すると蛸はたちまち八足を変じて八軸の経巻となり霊光を四方に照らしたそうです。
この光景を見た人々は皆合掌し、南無薬師如来と称えると、不思議なことにこの経巻が再び蛸になり、門前にあった池(今の御池通の由来となった御池)に入り、瑠璃光を放って善光の母を照らすと、病気はたちまち回復しましたそうです。それ以来蛸薬師堂の蛸薬師如来様と称されるようになったそうです。

別名
永福寺
所在地
〒604-8046 京都市中京区新京極蛸薬師東側町503
TEL
075-255-3305
正式名
浄瑠璃山 林秀院 永福寺
山号
浄瑠璃山
宗派
浄土宗西山深草派
本尊
蛸薬師如来
創建
1181年
開基
林秀
料金

無料

交通アクセス

阪急電車「河原町駅」下車、徒歩5分
市バス「四条河原町」または「河原町三条」下車、徒歩5分

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