かいこうじ
戒光寺
歴史
泉涌寺の塔頭である戒光寺は、後堀河天皇の勅願所として猪熊八条の地に巨大な伽藍を持つ戒律復興の道場として建立され戒光律寺と呼ばれており、皇室、庶民の尊崇を集めていました。
しかし、応仁元年(1467年)に勃発した応仁の乱により堂舎を焼失します。
本尊釈迦如来は兵火を逃れ仮に一条戻橋付近に移りました。
その後、三条河東に移築され、正保2年(1645年)後水尾天皇の発願により泉涌寺の塔頭とされ現在に至ります。
尚、猪熊八条と堀川一条には現在も戒光寺町の名が残っています。
身代わりのお釈迦様
戒光寺の御本尊である本尊丈六釈迦如来像は、鎌倉時代の仏師 運慶・湛慶親子の合作です。宋風をおびた極彩色の木像・寄木造で、台座から後背部を入れると約10メートルの大きな大仏様です。首の辺りから何か流れている様に見えるのは、血の跡だといわれており、これは後水尾天皇が即位争いに巻き込まれ暗殺者に寝首を掻かれた時に、この釈迦如来が身代わりにたたれ、ついたものだといわれています。
このことから、身代わりのお釈迦様と呼ばれるようになり、「悪しき事のお身代わりになって下さる」又、「首から上の病気、のどの病気を治してくださる」と、崇められています。
大きな仏様ということから「丈六さん」と呼ばれ多くの人々に親しまれています。
弁天様
泉山七福神巡りの一つである泉山融通弁財天は、その名の通り「金銭の融通をして下さる。」弁天様です。学芸・商売はもとより「融通を利かせてあらゆるお願いを聞いて下さる。」ということから厚く信仰されています。
尊像は伝教大師作と伝えられており、秘仏ご開帳は年2回、1月の成人の日に行われる七福神巡りと11月3日の弁財天大祭のみに行われています。
見どころ
境内には樹齢100年を越える、泉山随一のソメイヨシノの巨木があります。根本からは紅葉の木が生え、種類を越えて仲良く自生する様子から百年夫婦桜と呼ばれております。4月の花まつりのころには桜の花を楽しむことができ、秋には桜の黄葉ともみじの紅葉の共演が大変美しいです。
- 別名
- 丈六さん
- 所在地
- 〒605-0977 京都市東山区泉涌寺山内町29
- TEL
- 075-561-5209
- FAX
- 075-561-5234
- 正式名
- 戒光寺
- 山号
- 東山、泉山
- 宗派
- 真言宗泉涌寺派
- 本尊
- 丈六釈迦如来像
- 創建
- 安貞2年(1228年)
- 文化財
本尊丈六釈迦如来像(重要文化財)、曇照忍律上人坐像(重要文化財)
- ご利益
御身代わり丈六釈迦如来像 首から上の病や悪しきことの身代わりになって下さる。
- 料金
無料
- 時間
9:00~17:00
- 駐車場
なし
- 交通アクセス
JR・京阪電車「東福寺駅」下車、徒歩約10分
市バス「泉涌寺道」下車、徒歩7分
※【市バスを利用される方へご注意!】市バス202、207、208は循環バスです。必ず東向きに運行しているバスにご乗車ください。- 公式ウェブサイト
- http://www.kaikouji.com/
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※ [ ] 内は、戒光寺からの直線距離
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※ [ ] 内は、戒光寺からの直線距離
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