貴船の川床は、手を伸ばせば届きそうなくらい水面が近く、座敷から素足をつけられるぐらいの距離がとても魅力的。
京都盆地特有の蒸し暑さを忘れ、都会の喧騒からも離れ、青々とした木々の中をそよぐ風、鴨川の源流である貴船川のせせらぎを聞きながらいただく京料理は格別です。
お座敷の上で情趣あふれたひとときを過ごしてみませんか。
貴船べにやの川床は、最大200席と、貴船の中でも最大級を誇ります。また、水面までの距離が近く、川床の縁に腰掛けて貴船に足をつけることもできます。夏の川床期間は、全てのお料理を川床の上で味わえます。
7,800円※よりご注文いただける、川床期間限定の「夏の川床会席」は、貴船でとれた若鮎の塩焼きを中心としたコース料理です。鮎は、ご注文を頂くまで泳がせています。また、大変涼しいので、鍋コースも人気メニューです。旅館での宿泊も可能です。
※7,800円のコースは、5月,6月,9月のみの限定メニューです。
秋になると貴船は紅葉であざやかに彩られます。
日が沈むころ灯篭の優しい灯に街道はつつまれ、
夏の川床とはまた違う貴船の顔を見ることができます。
貴船と鞍馬、それぞれへ向かう分岐点です。左へ曲がり、橋を渡ると貴船へ、右方向へ道なりに直進すると鞍馬へ向かいます。この交差点には、貴船神社の一の鳥居があります。一の鳥居の傍には末社である梶取社があり、梶取大神が祀られております。人生進路を守る神、交通安全の神様として信仰されています。
梶取橋からは、側を走る叡山電鉄が見え、撮影スポットとしても人気です。夏には緑に鳥居や橋の朱色が映え、秋には紅葉で山が真っ赤に染まります。
電車でお越しの場合は、叡山電鉄に乗り、貴船口駅で下車します。貴船方面へは、駅前のバス乗り場から貴船行の京都バスに乗ります。貴船方面に向かう前に、逆方向に少し歩くと、貴船神社の一の鳥居がありますが、方向が逆な為、距離が近いのに意外と見忘れる方が多いようです。駅の立地上、ホームが高い位置にあり、車椅子等でのご利用は困難です。ご注意ください。
駅を降りて少し歩くと、清流が岩に当たって飛び散る様が目に入ります。広がる風景は市街地とは別世界です。
貴船は蛍の名所としても有名です。平安時代の女流歌人・和泉式部が「もの思へば沢の蛍もわが身より あくがれいづる魂かとぞ見る」という歌を詠んだことから、蛍岩と呼ばれるようになったと言われています。毎年6月下旬頃から7月にかけて、ゲンジボタルやヘイケボタル等を楽しむことが出来ます。
梅宮橋の側にある梅宮社(写真上)では、御祭神として木花咲耶姫命が、貴船川にかかる蛇谷橋の側にある白石社(写真下)では下照姫命が祀られています。
今は側に行けませんが、昔は参拝者が水を浴びて身を清めたそうです。また、大宮人が烏帽子(えぼし)を下して身を清め、休息したところでもあります。観光バス駐車場のすぐ下流にあり、道路から見ることができます。
貴船口から貴船神社へと続く貴船の街道は、整備はされていますがかなり急な勾配となっています。電車で行かれる場合はかなり歩くことになりますので、しっかりと動ける服装で、周りの景色を楽しみながら歩くのがおすすめです。
「貴船口」から2.1Km、徒歩なら坂道を約25分。京都バスへ乗り換え約5分で「貴船」下車、後徒歩約5分。お車なら、「貴船口」から貴船神社まで渋滞がない場合で約8分。右側の街道を行くと結社(えんむすび)まで徒歩片道約8分(300m)お車なら、渋滞がない場合で約3分。奥宮(以前の本宮)まで徒歩片道約15分(700m)お車なら、渋滞がない場合で約6分。京都が山背(山城)の国からの水神を祀る社「山城国愛宕郡貴布禰神社」として記載され、日本の最高位で、分祀が全国に約500社ほどあります。ご祭神は高龗神(たかおかみのかみ)で、この神は奥宮の闇龗神(くらおかみのかみ)と同じ水の神です。
貴船の地が御所の真北に位置し、鴨川の水源となるため、平安京の遷都後も都の「水の神さま」として結界も引かれていたとも言われます。京都の水源を守る神として貴布禰(キブネ)神への信仰が深まったものです(もとは木生根、木生嶺として山林守護の神として祀られていたも言われます)。高龗神(たかおかみのおおかみ)、闇龗神(くらおかみのかみ)の高は山の尾根筋、闇は深谷や谷間で、「龗(おかみ)」という字は「龍」を意味する古語です。
貴船街道から左に鮮やかな二の鳥居が見えれば到着です。鳥居にかかる、青もみじも紅葉もすごく映えます。鳥居をくぐると右手にある大杉と白鬚社の祠に歴史を感じます。七夕やもみじ灯篭のライトアップでイメージの参道石段を本宮にあがります。
818年以来歴朝の奉幣祈願がたびたびあり、祈雨には黒馬、祈晴に白馬または赤馬が献せられるのが例でした。時代が移るにつれ馬に変えて「板立馬」が奉納されるようになり、この「板立馬」が現在の絵馬の原形とされています。貴船神社は絵馬発祥の社としても知られています。
石段を登ると、左手に社務所、正面にお神水が湧き出ていますのでぜひ、一口飲んで下さい。湧き水の名水、それはそれは美味しいお水です。
貴船神社はその昔、和泉式部が夫の心変わりに心を悩ませ、参詣して復縁を願い、夫婦円満に戻ったという話が有名です。それ以来、貴船神社は”恋の宮”として知られ、縁結びの神社となったそうです。
こちらで有名なのは、ちょっと変わった「水占(みずうら)みくじ」(200円)。白紙のおみくじを境内にあるご神水に浸すと、メッセージが浮かび上がってきます。しばらく乾かすと文字が見えなくなるという不思議なおみくじで、女性やカップルに人気です。
縁結びを願う人は、ススキ等の細長い草を結社(中宮)の結び処に結び合わせて祈願すると霊験あらたかで願いごとが叶い、生涯の幸福が得られると言われています。ただし現在は草木の保護のため、ススキの代わりに結び文(本宮にあります)に願いを書いて結んでいます。なお、お参りの順番は、本宮、奥宮、その帰りに結社へと参るのが古くからの習わしです。
貴船神社は現在、貴船神社本宮、結社(中宮)、一番上流の奥宮と三社に分かれています。
縁結びの神「結社御祭神・磐長姫命(いわながひめのみこと)」が祀られ、和泉式部の故事を生んだのはこの結社(中宮)です。
本宮より上流に向かい約300メートル、徒歩約5分、左手山側に案内があります。石段を上った小高い処に結社、拝殿、天の磐船があり、奥には和泉式部の歌碑があります。平安期にはすでに縁結びの神様として、多くの人がお参りしています。和泉式部も夫の心変わりに貴船にお参りをし、貴船川をとぶ蛍を見て、歌に託して祈願されたら、ほどなく願いが叶い、夫婦仲が円満に戻ったという故事があります。
縁結びを願う人は、「結び文」を結び合わせて祈願すると願いが叶います。男女間の縁だけでなく人と人、子授けなどあらゆる縁結びに、今では、就職、入学、企業間の縁結びなどいろいろな願掛けに願いが叶うと言います。
以前は、境内のススキなどの細長い草の葉を結び合わせて縁結びを願っていましたが、今は、本宮にある結び文(むすびぶみ) に願いごとを書いて結び処にむすんで下さい。
※結び文は本宮にあり、有料です。
貴船川は京都の水の起源、賀茂川の源流にあたり、貴船神社・本宮は水神「高おかみの神」を祭っています。神話の時代に玉依姫は黄船に乗って浪花の津(大阪湾)から、淀川、鴨川をさかのぼり貴船川へ入られ、水源の地・奥宮辺りの水の湧き出るところに船を留め、そこに御社殿を建てたと言う伝説があり、結社御祭神・磐長姫命の御料船として結社境内に納められています。長さ3.3m、舳先の高さ1.5m、幅1m、重さは6トンもある、貴船山で見つけられた船形の自然石です。貴船石は庭石として大変貴重で、本宮に船の形の石庭、奥宮に船形石と伝説に由来し、船の形置かれています。
結社と奥宮の間にあり、同じ根から生えた2本の杉の大木がぴったりと寄り添っています。樹齢1000年ともいわれ、その寄り添う姿が、仲睦まじい老夫婦の姿にたとえられ、相生(相老)の杉と親しまれています。そばに近づいて見上げるとみごとなものです。
貴船神社結社より上流500メートル、徒歩約10分。結社と奥宮の中間、奥宮まであと7、8分です。
奥宮参道の入り口に架かる橋を「思ひ川橋」といい、その下の流れが「思ひ川」で貴船川に合流します。昔、貴船神社本宮がまだ奥宮にあったころ、御物忌(おものいみ)川といって、貴船神社に参詣する時には、その川で禊(みそぎ)をして心身を清めたのだろうといわれています。
貴船神社結社より上流500メートル、徒歩約10分。結社と奥宮の中間、山側にあります。庭石として非常に評価の高い、貴船石の巨岩です。貴船石特有の紫に輝き、古代火山灰堆積の模様を表し、形も整った、貴船石として代表的な巨岩です。
貴船神社は現在、貴船神社本宮、結社(中宮)、奥宮と三社に分かれています。この奥宮は本宮の上流約700m(徒歩片道約15分) の所にあり、以前はここが本宮でした。
永承元年(1046年)に水害で被災したため、天喜三年(1055年)に、現在の本宮に遷座されました。奥宮の祭神は闇龗神(くらおかみのかみ)を祭神とするが、本宮の高龗神と同じ神であるとされています。
降雨、止雨を司り、降った雨を地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司る神様で、「龗(おかみ)」という字は「龍」を意味する古語です。
結社から4~5分、鳥居をくぐって思ひ川橋を渡ると、老杉の先に奥宮の神門が見えます。手水処で口をすすぎ、神門をくぐると、京都の結界、パワースポット「龍穴」の神々しい気を感じます。
拝殿の奥、本殿の下に龍穴があります。龍の神「龗」(おかみ)はその昔、龍の水飲み場と言われた神泉苑の池で水を飲まれたのでしょうか。
奥宮本殿の西側にあり、船の形をしています。神武天皇の母神様・玉依姫さまが浪速(今の大阪)より水源の地を求め、黄色の船に乗って鴨川をさかのぼり、貴船川から着き、そのとき乗ってこられた船を小石で積み囲み隠したと伝えられています。
狛犬は風格があり、威風堂々としています。古くは獅子と言っていました。貴船神社の奥宮は安部清明が(ワキ)の謡曲「鉄輪(かなわ)」でも有名です。宇治の橋姫が、丑の刻参りをして男に呪いをかけた伝承からうまれた「鉄輪」は、頭に鉄輪をつけ、鬼女となった悲しい女性の話ですが、本来の丑の刻参りは、祭神が丑年丑月丑日丑刻に降臨した古事に因み、心眼成就すると言うことです。
※橋姫が頭にかぶっていた鉄輪(かなわ)を置いたとされる「鉄輪掛石」が今も叡山電鉄「貴船口」駅のかたわらにあり、能の夫婦の住まいは、下京区堺町通松原下ルです。河原町通りの五条と六条の間の左手辺り『鉄輪井戸』として今でも史蹟として残っています。
神門をくぐり左手、末社・日吉社の横に杉と楓が合体した珍しい木があります。連理の杉と名づけられ、神木になっています。
鋤(農耕)と雷の霊力を合わせた神、味耜高彦根命(アヂスキタカヒコネ)の社。別名は大和国葛城の賀茂社の鴨氏が祭っていた神、賀茂社の神。鴨氏は出雲から大和に移住したとする説もあります。
叡山電車の出町柳から出発です。駅の待合室にあるかわいいイラスト付きの鞍馬・貴船のマップをもらい、座席が窓を向いているシートもある「きらら」号で四季折々の車窓の風景を楽しみながら走ること30分で叡山鞍馬駅に到着です。
京の北の奥座敷、鞍馬・貴船の古道を散策してみませんか?神の宿る山として鞍馬天狗や義経の伝説などで有名な鞍馬寺は源義経(牛若丸)が幼少の頃を過ごした寺として一般的には知られていますが、パワースポットの一つでもあり、鞍馬寺正殿前の「六芒星」には天のエネルギーが降臨するといわれており、中心に立つと、エネルギーを感じることができるそうです。
他にもカップルにお勧めの貴船神社の水占いや、和泉式部ゆかりの結社(中宮)などがあり、美味しい空気・美しい自然が楽しめる、歩いて約2時間程のハイキングコースとなっております。
※高低差が大きく、ハイキングに適した服装でお出かけ下さい。
叡山電鉄鞍馬線の終着駅です。
駅前に、天狗のオブジェがあり、構内に長年この線を走り続けたデナ21形電車の先頭部と動輪が保存されています。
鞍馬駅から少し歩いたところにある門です。
この門は、湛慶(たんけい 鎌倉時代に活躍した彫刻家、運慶の長男)作の仁王尊像をまつり、俗界から浄域への結界とされています。仁王門をくぐっていくと牛若丸に兵法を授けたと言われる武芸の達人・鬼一法眼を祀っている「鬼一法眼社」。
鞍馬寺の仁王門前には、左右に狛犬ならぬ阿吽(あうん)の寅が配置されています。唐招提寺の開祖、鑑真和上の高弟鑑禎が夢のお告げで鞍馬山に登ると鬼女に襲われ、毘沙門天によって助けられたのが寅の月、寅の日、寅の刻だったためだと伝えられています
鉄道事業法による許可を受けた鉄道としては唯一宗教法人が運営している日本一短い鉄道の単線のケーブルカーです。多宝塔駅までの乗車時間は2分ほどの距離で、お寺に100円の寄付金を納めた人が無料で乗車できる(事実上、運賃が片道100円)。係員さんの多くは作務衣を着用しています。駅舎には「普明殿」という1992年完成の仏堂があり、1階の正面入口には仏像(毘沙門天)が安置されています。多宝塔駅からは由岐神社を経由しません。
多宝塔は、多宝塔駅を出るとすぐ右側にあります。
多宝塔は、本殿東側にあり江戸時代後期に焼失しましたが、ケーブル開通後の昭和35年に現在地に再建されました。多宝塔から本殿金堂までは10分ほどの石畳を歩きます。由岐神社へは、多宝塔駅からは経由しませんので、山門駅までケーブルカーで戻り、お回り下さい。
「鞍馬の火祭り」が行われる神社です。かがり火で山一面が赤く染まる勇壮な祭で、京都三大奇祭のひとつとして有名です。
仁王門からは一部石畳ですが、ほとんど未舗装の山道です。源義経供養塔あたりからは傾斜もきつくなります。
また寄り道をして鞍馬山鋼索鉄道(ケーブルカー)で多宝塔駅まで行かれた場合は、山門駅にお戻り下さい。
源義経(牛若丸)が幼少の頃を過ごした寺として一般的には知られています。パワースポットとも言われており、天のエネルギーが降臨するといわれている鞍馬寺正殿前の「六芒星」この中心に立つと、エネルギーを感じることができるそうです。また、本殿にも阿吽の寅が配されいます。
山深く登っていますのでこれより先、ご注意書きに書かれているマムシや毒虫にはくれぐれもご注意下さい。
本殿裏にあります。
1階は鞍馬山自然博物苑で、鞍馬山の動植物に関する展示があり、2階は寺宝展示室と与謝野鉄幹・与謝野晶子の遺品等を展示した、与謝野記念室があります。
3階には仏像奉安室で、国宝の木造毘沙門天立像、木造吉祥天立像、木造善膩師童子(ぜんにしどうじ)立像の三尊像をはじめとする文化財が展示されています。
不動明王が奉安されており、謡曲の鞍馬天狗が牛若丸と出会ったと言われる場所です。
ここにも「六芒星」があり、パワースポットとなっています。
奥の院・貴船に向かう不動堂付近の参道にある道です。この辺りは岩盤が地表近くまで迫っているので木の根が地中深く入り込むことが出来ず、杉の根が地表に露出した状態になっています。ここで牛若丸が跳躍の練習をしたという言い伝えがあります。木が傷んでしまうので木の根は踏まないようにして下さい。
奇岩の上にある小堂。魔王殿は、650万年前に人類救済の使命に帯び、金星から降臨した魔王尊が祀られている。
鞍馬-貴船のハイキングコースのゴール地点になります。門を越えて橋を渡ると貴船に出ます。
鞍馬駅からの山道は牛若丸と烏天狗が修行をした場所と言われており、かなり険しい道となっています。
必ずしっかりとしたハイキングの準備をしてお登りください。
(鞍馬駅からここまで約2時間)
<
>