特集 千總ギャラリー

千總とは

千總は室町時代(弘治元年(1555))に京都室町三条にて法衣装束商として創業されました。東本願寺御用をはじめ、多くの顧客を得て、御装束師として商いを確立していきましたが、明治の初めに大きな変化が。

東京遷都と廃仏毀釈の影響で、顧客であった寺院と公家からの注文が激減。その頃に当主となった十二代西村總左衛門は、法衣から友禅染へと家業の軸足を移し友禅染の改革に乗り出します。

それまでの概念を打ち破り、日本画家に下絵を依頼。また化学染料を用いた新技術「写し友禅」を用い、精緻で色鮮やかな文様表現を可能にします。

また一方では千總草案の「天鵞絨友禅」や刺繍の技法を駆使した美術染織品にも取り組み、宮内庁のからの依頼や海外からの高い評価を得るなど活躍の場を広げています。

千總ギャラリー

京都のオフィス街・烏丸三条を西に入ると左手に伊右衛門サロン京都のはいったビルがあります。千總ギャラリーはその2F。伊右衛門サロン京都に入ってそのまま2Fに上がると千總ギャラリーです。階段を上がってすぐに千總が展開するショップ「SOHYA TAS」があり、ファッションアイテムなど千總の友禅柄の商品が販売されています。

千總ギャラリー

今回学芸員の石田さんからお話を伺うことができました。千總ギャラリーは平成元年に設立されましたが当初は関係者やお客様をご案内する施設で一般公開はされていなかったそうです。

しかし2008年にビルの改装をきっかけに人気カフェ「伊右衛門サロン」の出店で訪れる人が増えたこや、一般公開希望の声もあり定期的に企画展を開催し、一般のお客様でも気軽に訪れることが出来るギャラリ―になったそうです。

千總ギャラリーには2万点以上のコレクションが所蔵されており、そのなかからテーマに合わせた作品を展示されています。取材に訪れた日はちょうど祇園祭期間中。京都の大店が秘蔵のコレクションを公開する「屏風祭」に合わせて屏風のコレクションや絵画・染織品が展示されていました。

岸竹堂 大津唐崎図屏風 吉村孝敬 水辺群鶴図屏風 竹陰 富士に松図屏風と千總の型友禅
所在地
〒604-8166 京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80番地 千總本社ビル2階TEL
TEL
075-211-2531[本社] / 075-221-3133[SOHYA TAS]
FAX
075-211-2530
料金
入場無料
時間
開館時間10:00 ~ 18:00
アクセス
地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩3 分
阪急「烏丸」駅から徒歩7 分
千總ビル1F[SOHYA TAS]より、階段で2Fへ
ウェブ
http://www.chiso.co.jp/
備考
休館日水曜日
※その他展示替え、特別貸し切りなどで休館の場合あり
※12月1日より休館 2020年春再開予定

千總ギャラリー開催行事

※このページの内容は掲載時点での情報です。変更となる可能性がありますので、お出掛けの際は事前にご確認ください。

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