長岡京市
長岡京市は、京都・大阪の二大都市を結ぶ軸の中心に位置し、北は向日市と京都市、東は京都市、南は大山崎町、西は大阪府と接しています。中央部を阪急電鉄、東部をJR京都線や東海道新幹線が通過します。また名神高速道路と国道171号線を結ぶ京都第二外環大山崎JCT・ICから約10分と近く、京都縦貫自動車道大山崎線の長岡京ICは市の中央やや南部にあり、たいへん交通の便に恵まれています。
古くは784年に奈良の平城京より地の利や水の利が良く遷都され、市の名前の由来となった「長岡京」の都になりました。その後は同じ京都の平安京となりましたが、現在も豊かな自然や歴史資源と先端産業が共存する街として知られています。近年では観光案内所や「八条ヶ池ふれあい回遊のみち」などの観光施設とともに、歴史街道案内サインも主要観光施設に設置されています。
長岡京市のみどころ
4月初旬、長岡天満宮の桜の見頃にはライトアップがおこなわれます。また4月下旬には長岡天満宮のきりしまつつじが参道を真紅に彩り、たけのこフェスタなどイベントもおこなわれ、乙訓寺では2000株のボタンが大輪をさかせます。
6月下旬になると柳谷観音楊谷寺では約5000本のあじさいが見頃を迎え、色とりどりのあじさいが咲き競います。長岡天満宮の夏祭りでは盆踊りや六斎念仏奉納や和太鼓の演奏などが行われます。観光協会では当日八条ヶ池の水上橋にペットボトルにろうそくを灯し、幽玄の世界を演出します。
9月中旬には勝竜寺城公園で芸能の夕べが行われます。琴、詩吟、日本舞踊などが披露されます。10月中旬には柳谷観音楊谷寺でコスモス祭りが行われます。11月中旬になると長岡天満宮の錦景苑・光明寺・楊谷寺では紅葉が美しく色づきます。
2月17日、柳谷観音楊谷寺では採燈大護摩供が行われます。人形(ひとがた)とよばれる紙に願い事と氏名を書き、それをお焚き上げすることで厄除けと招福を行う古来よりの法要です。奈良の大峰山より山伏様が来山し盛大に行われます。
長岡京市観光協会 公式サイト
http://www.nagaokakyo-kankou.jp/
長岡京市の名所、名産のご紹介
長岡天満宮
長岡天満宮は、菅原道真公を祀る日本を代表する天満宮の一つです。道真公は生前によく在原業平ら貴族たちと一緒に詩歌や管弦を楽しまれた縁のある場所でしたが、道真公が讒言によって太宰府へ左遷された時に、この地に立ち寄った際、「わが魂長くこの地にとどまるべし」と名残りを惜しまれたと言われています。その由縁もあって、後に道真公の自作の木像をお祀りしたのが由来とされています。
1638年(寛永15)には八条宮智仁親王によって、境内に「八条が池」という名の池が築かれました。全盛期には、およそ10万坪ほどの境内を誇っていましたが、明治時代に入ってから区画整備などによって敷地は縮小し、現在では約2万坪ほどとなっています。現在の社殿は昭和16年に平安神宮の社殿を移築したものです。
八条ヶ池
長岡天満宮境内の東に広がる池です。 寛永15年(1638)に当時の領主・八条宮が造るように命じた溜め池です。
池の真ん中を分断する中堤は長岡天満宮への参道となっています。
- 料金
- 無料
- 時間
- 9:00~18:00(4月から9月)
9:00~17:00(10月から3月) - アクセス
- 阪急京都線「長岡天神駅」下車、西口より徒歩10分
JR東海道線「長岡京駅」下車、西口より徒歩20分( タクシー、バス有り) - 公式サイト
- http://www.nagaokatenmangu.or.jp/

光明寺
法然を慕い帰依した、弟子の蓮生(れんせい:熊谷次郎直実)が、1198年(建久9)にこの地に念仏三昧堂を建立したのが始まりです。後にここで法然の遺骸を荼毘に付し、廟堂が建てられました。法然の石棺から、まばゆい光明が発せられたと伝えられています。四条天皇はそのことを聞いて、光明寺の勅額をあたえたといいます。
西山に位置するこの地は、紅葉の季節にはもみじの山道と呼ばれ、鮮やかな真紅に圧倒されます。
- アクセス
- 阪急電車「長岡天神駅」から阪急バス「光明寺」下車、徒歩約5分
- 公式サイト
- http://www.komyo-ji.or.jp/

乙訓寺
4月下旬から5月上旬にかけて境内には満開の牡丹が咲き乱れ、牡丹の寺として有名です。
聖徳太子創建設計では奈良の法隆寺と同じ高句麗尺が使われたとされている乙訓地方最古の寺です。
弘法大師が乙訓寺在任中の812年(弘仁3)の秋、恒例により境内に実った柑子(蜜柑)を摘み、漢詩を添えて嵯峨天皇に献上されたそうです。
このことは、空海の弟子真済が編纂した「性霊集」に記されています。客殿前には、その時の柑子の木の子孫といわれているものが代々の住職の手によって大切に育てられ今に伝わっています。
- 料金
- 高校生以上 500円
中学生以下 無料 - 時間
- 8:00~17:00
- アクセス
- 阪急電車「長岡天神駅」下車、徒歩15~20分
JR「長岡京駅」下車、徒歩30~40分
阪急バス「薬師堂」下車、徒歩5分 - 公式サイト
- http://www.eonet.ne.jp/~otokunidera/

勝竜寺城公園
歴応2年(1339)に細川頼春によって築城され、天正6年(1578)明智光秀の娘であるガラシャ夫人が細川忠興に嫁いだ城でもあり、後年の山崎の合戦では光秀がここに本陣を構えたとされます。
鉄砲の時代に対応した先駆的な築城技術を用いた城で、日本の城郭史上でも貴重な城であることが発掘調査で明らかになったそうです。
その跡地が資料展示室、櫓や庭園などを備えた都市の公園の姿で復興しました。
- 休園日
- 毎週火曜日(4月最終週と5月第1週のゴールデンウィークと11月の長岡京ガラシャ祭前週および国民の祝日は除く)
12月28日~1月4日 - 時間
- 4月から10月は9:00~18:00
11月から3月は9:00~17:00まで - 問合せ
- 075-952-1146
- アクセス
- 阪急バス「勝竜寺城公園前」下車
JR「長岡京駅」下車、東口から南へ歩いて10分

勝龍寺
大同元年(806)空海(弘法大師)の開基で、寺号は恵解山青龍寺で、観音堂を始め九十九坊が建てられていたといわれます。大干ばつ大飢饉の都市に千観上人の祈とうで雨が降り、龍神に勝ったという意味から勝龍寺と改名されました。
- アクセス
- JR東海道本線「長岡京」下車、徒歩約10分
阪急京都線「長岡天神」下車、徒歩約20分

柳谷観音(楊谷寺)
弘法大師がこのお寺に参詣された際に、母ザルが岩屋からしたたり落ちる清水で子ザルの目を洗う姿を見て、霊験のある水であれば人間にも効くのではないかと、17日間熱心な加持祈祷を続け、独鈷(どっこ)で清水をかきまわし祈ったと言われています。そのため、この水は飲料のためではなく、眼病に効く水として持ち帰られています。このお水を一度観音様にお供えしてから持ち帰るのがここの慣わしです。観音様にお祈りしながら目を洗ってください。
- 時間
- 9:00~17:00
- 駐車場
- 駐車場無料
- アクセス
- 阪急京都線「長岡天神駅」もしくはJR「長岡京駅」下車、車(タクシー)約15分・徒歩で約1時間(ハイキング道として最適です)
- 公式サイト
- http://www.yanagidani.jp/index.html

長法寺
天台宗延暦寺の末寺で、910年(延喜10)三井寺の開祖智證大師の弟子、千観上人が開基。千観上人が諸国を巡歴の途中、観世音菩薩が夢にあらわれ、「この地に留まってお寺を建てよ」とのお告げがあり、それに従ってお堂を建てたのが長法寺の起こりと伝えられている。
境内には、千観供養塔と伝えられる鎌倉時代の三重の石塔が現在も残り、国宝の「絹本著色釈迦金棺出現図」もかつては当寺にあった。
京都洛西観音霊場第九番札所。
また境内の西北隅には決して枯れることがないといわれる「おぼろの泉」があります。山号の「清巌山」は開基の千観がこの境内の湧き水から名付けたとされています。
- アクセス
- 阪急電車「長岡天神駅」から2.0km
JR「長岡京駅」から3.0km
阪急バス「長法寺」下車、徒歩約5分

中山修一記念館
「幻の都」長岡京(784~794)解明に生涯を捧げた中山修一先生(1915~1997)の記念館。記念館には空から観た長岡京の復元図、当時の発掘の様子と現在の発掘状況の最新情報を図画やインターネットで紹介しています。
記念館にはふるさとガイドが常駐し、説明をうけることができます。
- 時間
- 10:00~16:00
- 休館日
- 火曜日、年末年始(12/28~1/4)
- 料金
- 無料
- 問合せ
- 075-957-7176
- アクセス
- JR東海道本線「長岡京」下車、徒歩約20分
JR長岡京駅、阪急長岡天神駅よりバス「久貝」下車、徒歩1分 - 公式サイト
- http://www.city.nagaokakyo.lg.jp/0000001312.html

石田家住宅(神足ふれあい町家)
石田家住宅のある西国街道は、京都の東寺を起点に九州太宰府へ向かう重要な交通路で、奈良時代に整備されました。石田家住宅は江戸時代末期の建物で街道筋に店を構え、「紙屋」の屋号で和紙などを商っていました。表に出格子を並べ、白壁・虫籠窓(むしこまど)が特徴的です。2007年9月より、住民が利用できる文化サロン「神足ふれあい町家」として生まれ変わりました。
- 休日
- 年末年始
- 時間
- 9:00~18:00
- TEL
- 075-951-5175
- FAX
- 075-202-9239
- アクセス
- JR東海道本線「長岡京」下車、徒歩約5分
- 公式サイト
- http://www.eonet.ne.jp/~fureaimachiya/index.html

恵解山古墳(いげのやまこふん)
5世紀中ごろに造られたと推定される前方後円墳で、全長120m、周囲に幅約30mの周濠が造られています。前方部から鉄の刀剣や鏃など約700点が発見されています。京都の盆地で3番目の規模を誇る巨大な古墳です。
- アクセス
- JR東海道本線「長岡京駅」下車

長岡京名産のたけのこ
長岡京市はたけのこの名産地です。4月になると市内のあちこちにたけのこ農家の直売店が出ます。道路わきなどによく出ているので街をぶらっと散策すると出会えます。5月の中ごろまで楽しめます。
また市内にはたけのこ料理を提供するお店がたくさんあります。
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