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COROMICO さん

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金色に照らされた雪の庭 @宝厳院

2015年2月14日に投稿

宝厳院は、紅葉の季節に行っても、とても美しいところなのですが、もしも運良く、ライトアップの時期に雪が降ったら、いつもとはまた違った、美しい情景が見られます。
雪のライトアップというのを、あまり他のお寺で見たことがないのですが、このお庭のライトアップはとても華やかで、色彩豊かで、息がつまる思いで何時間もただ立ちつくしていたことを覚えています…。
特に花灯路の時期に行くことができたら、はるか先に、青くぼうっと光る嵐山を背景にして、とても幻想的な光景を目にすることができます。
ゆきの降りしきる中で見続けた、竹林の光に照らされた明るい緑や、かすかに残った紅葉の明るい赤、そして金色に照らしだされた雪のあたたかみある色合いは、一度見たら忘れられない、特別な、大切な情景になりました。

桜の園 @京都府立植物園

2015年2月14日に投稿

のびのびと咲き乱れる、いろいろな色の桜が見たくなって植物園に行きました。
桜園に入った瞬間に、おどろくほどの多彩な彩りに包まれました。
濃いピンクや白の花々が波うつように咲き乱れ、下の方では真っ赤な木瓜の可憐な花が小さなアーチを作っていて、桜にも、こんなにもさまざまな色彩があるのだと気づかされ、はっとしました。
奥の方では柳の新緑が芽吹きはじめ、透き通るような繊細な緑色があらわれ、園内は見渡す限り、けむるような春の色彩で満たされていました。

紅葉の回廊にて @向日神社

2015年2月14日に投稿

12月の半ば、夕暮れの時間に向日神社に向かったら、散り敷いた紅葉が、まるで紅色のじゅうたんのように一面に降り積もっていました。
まだ残っている紅葉が夕闇の中で淡く輝き、赤い残照が真っ直ぐな参道を照らし出していました。

雲間から光さす渡月橋 @嵐山

2015年2月13日に投稿

台風が過ぎた日の朝、雨がやむのを待ちきれずに外に飛び出しました。
雨に打たれながら夜明けを待っていると、厚くたれこめた暗い雲の間から光がもれて、一瞬だけ、金色の光の階段が姿をあらわしました。

ゆきの保津峡 @嵐山

2015年2月12日に投稿

あまり知られていませんが、嵐山公園の山の方へ少し登っていくと、すてきな展望台があります。
桜の季節も、紅葉の時期にもとても美しいですが、ゆきの日にはまた全く違った風景を見ることができます。
うっすらと雪をまとった山々や木々が、粉砂糖をふりかけたお菓子のようにとても繊細で、一瞬息がつまる思いがします。
遠くまで連なっていく山なみの、淡いグラデーションと、エメラルドグリーンの冴え冴えとした保津峡の水の色のコントラストに、凍えるような寒さの中でも、心にしみいるような美しさを感じられます。

ゆきに彩られる参道 @地蔵院(竹の寺)

2015年2月11日に投稿

12月の終わり頃、ゆきが積もった日に洛西の地蔵院に行きました。
京都のほとんどの場所では、もう紅葉は風に散ってしまっていたのに、ここだけまだ不思議に、黄色に色づいた楓の葉がたくさん出迎えてくれました。

門をくぐった先には、美しい竹林が、ゆきをかぶって、うっすらと蒼みをおびた、冴え冴えとした輝きをおびてたたずんでいました。
黄色の楓の葉は、ゆきに煙りながら、透明なアーチのように、淡く光りながらそこを歩く人を迎え入れてくれるように思えました。
凍えるようなゆきの中で思いがけずに出会った金色の輝きに、手はかじかんでいたけれど、なんとなく心が暖かくなった気がしました。

薄桃色の春 @嵯峨野

2015年2月11日に投稿

春になると毎年いつも、嵯峨野にたくさんの桜の樹を訪ねにいきたくなります。
この土地には、染井吉野だけでなくて、古来から咲き続けている、昔からの山桜や里桜など、原初からの光景に出会える気がするからです。
中には毎年会いに行っている大好きな桜があって、春が来るたびに、また無事でいてくれた、と昔の友達に再会できたような、なつかしい気持ちになります。

嵯峨野の奥へ、山の方へずっと進んでいくとひっそりと、代々続く桜守の佐野氏の邸宅があります。
そこには、まるで桜に守られたかくれ里のように、様々な色の桜が、のびのびとうれしそうに咲き乱れています。

もしよかったら、この場所を訪ねてから平野神社や、御所の桜も訪ねてみられてください。
何種類にも彩られた桜の園の中を歩いていると、佐野さんのお庭からやってきたたくさんの美しい桜が、少し緊張しながら咲いているのに出会えるのではないかと思います。

秋色の木々の回廊 @下鴨神社

2015年2月11日に投稿

下鴨神社の糺の森には、とても美しい樹のトンネルがあります。
京都という町に暮らしていると、神社やお寺や植物園など、本当にいろいろな場所で、様々な形の樹のトンネルに出会うことができて、あらためて昔から培われてきた美意識の高さを思います。

この下鴨神社で出会える樹のトンネルは、ゆるやかで広やかなカーブを描き、とてもおおらかで優しい雰囲気と、懐の深さを持っている気がします。
しかも紅葉の季節には、黄色やオレンジや緑の、とてもたくさんの色彩に彩られて、瞬きするのがもったいないほどの美しさに染まります。
この森に来るたびに、まるで全身ごと輝く秋の色彩に包まれているような、とても不思議な気持ちになります。

そして、時折通りかかる宮司さんがこの道を歩けば、水浅黄色と白の衣が紅葉の道に映えて、たちまち古代の道にいるような思いがします。

ゆきに透き通る紅葉 @浄住寺

2015年2月10日に投稿

あまり知られていませんが、洛西にある浄住寺は、下鴨神社と同じくらい、遅い時期になっても残っている紅葉を楽しめる、とても不思議な場所です。
12月半ばになっても真紅だけではなくて黄色やオレンジ、そして目にあざやかな青紅葉までも見ることができます。
紅葉の時期が長いので、もしも12月にゆきが降った日には、ひっそりと閑かなこのお寺に行かれてみてください。
運がよかったらきっと、ゆきの透明な氷色を透かして、透明な赤や黄色やオレンジの色彩に輝く、とても繊細な色の紅葉に出会えると思います。

青の世界 @嵐山

2015年2月10日に投稿

ゆきの降った日に嵐山花灯路に行きました。
ちょうどゆきがやんだ瞬間、青の色彩に包まれた、さまざまの色の彩りがくっきりと嵐山に浮かび上がりました。
花灯路というと、河原から、渡月橋と一緒に、ということが多いような気がしますが、思い切り接近して、山のすぐ下から見上げても、山の存在感が間近にせまってくる気がして、何だかいつもより嵐山を身近に感じられて、とても感動しました。

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