新春特別拝観 建仁寺塔頭両足院 ~平成27年1月31日

新春特別公開だけの!

平成27年度の新春特別公開では、本堂の襖絵を特別に見せていただけます。
この襖絵は七類堂天谿画伯によるもので、お釈迦様の「破顔微笑(はがんみしょう)」が描かれています。

「破顔微笑」とは辞書によると「顔をほころばせてほほ笑み笑うこと」。

お釈迦様はあるとき、弟子たちの前にお花(蓮華とも蓮とも言われています)を差し出されました。
ほとんどの弟子たちがその意味が解らず怪訝な顔をしている中で、摩訶迦葉というお弟子さんはそれを見てただ一人、にっこりと笑ったのです。
それを見てお釈迦様はよしとされました。心の目が開いている者には、そのお花が意味していること、つまりお釈迦様の心が解る。
「花は紅、柳は緑」「柱は縦に、敷居は横に」という言葉のとおり、ありのままに見て感じることが悟りにつながるということなのですね。

今回公開されているのはこの「破顔微笑」の場面などほんの一部ですが、案内の係の方のお話によれば、これは全部で96枚あり、現在も製作中だとのこと。
完成は約3年後です。すべてを拝見できる機会もあるかもしれませんね。

茶室「水月亭」「臨池亭」

半夏生の庭として名高いお庭。
小高くなった奥のほうにはお茶室が2棟あり、夏の特別公開時にはお茶席が設けられます。

黒田長政ゆかりの毘沙門天堂

上杉謙信が厚く信仰したことで知られる毘沙門天ですが、長政は今ではこの毘沙門天堂に伝わる小さな尊像を兜におさめ、関が原の合戦に臨んだとされています。
勝利の神であり、商売繁盛、合格祈願、良縁成就(祇園の芸舞妓さんも通われる!)、誓願成就をかなえてくださるとか。

この両足院は普段非公開で、夏・正月・冬の限られた機会にだけ拝観できます。
今回はなんと年始の積雪が残る日で、夏の半夏生とまた違う「白」が味わえました。

期間:1月1日(元旦)~31日(土) ※1月6日拝観休止日
時間:午前10時~午後4時(午後4時半閉門)
※毘沙門天堂は開門中(午後7時~午後7時ごろ)はいつでも参拝可。

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