六道珍皇寺
珍皇寺の辺りは中世以降「六道の辻」と呼ばれ、地獄への入り口とされてきました。六道珍皇寺の本堂背後の庭内には、篁が冥土へ通うために使ったという井戸が残り、近年には旧境内地より冥土から帰る時に使った「黄泉がえりの井戸」が発見されました。
小野篁は平安時代前期の役人であり学者であり歌人でもあった人物ですが、なんと「冥界の役人」だったという伝説があります。人間でありながら昼間は朝廷に仕え、夜になると冥界で閻魔大王の副官をしていると恐れられていました。そんな摩訶不思議な小野篁ゆかりのミステリースポットを巡ってみましょう。
珍皇寺の辺りは中世以降「六道の辻」と呼ばれ、地獄への入り口とされてきました。六道珍皇寺の本堂背後の庭内には、篁が冥土へ通うために使ったという井戸が残り、近年には旧境内地より冥土から帰る時に使った「黄泉がえりの井戸」が発見されました。
バス 市バス「清水道」乗車、「京都駅前下車」。電車JR山陰本線に乗り換え
電車 JR山陰本線「京都駅」乗車、「嵯峨嵐山駅」下車、徒歩約15分
篁は、毎夜、六道珍皇寺の空井戸から冥土へ出向いて閻魔王を助け、朝になると嵯峨六道町の福正寺の空井戸・生六道(しょうろくどう)からこの世へ戻っていたといわれます。
徒歩 約15分
電車 JR山陰本線「嵯峨嵐山駅」乗車、「二条駅」下車。市バスに乗り換え
バス 市バス「二条駅前」乗車、「乾隆校前」下車
篁が開基となっている寺です。本尊として閻魔法王が祀られています。正式名は引接寺。この地では当時、死体を雨風にさらす葬り方が行われていたそうです。それを見た篁はこの地の入り口に祠を建てて自ら刻んだ閻魔法王の像を安置して、死者の魂を弔ったそうです。