城南宮拝殿
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城南離宮の庭
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神苑を流れる小川
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枯山水庭園 桃山の庭
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南のお宮のしだれ梅
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城南宮
城南宮

城南宮 じょうなんぐう

平安遷都の際に国の安泰と都の守護を願って創建された城南宮は、国土の守護神の国常立尊(くにのとこたちのみこと)、武勇に秀でた八千矛神(やちほこのかみ・大国主命)、安産と子育ての守り神の神功皇后(じんぐうこうごう)を始めとする神々が祀られ、現在も方除(ほうよけ)の大社として人々に親しまれています。方除とは、方位の障りや家相の心配が無いよう祈願することを言い、全国から建物の工事や引越、営業、通勤・通学、そして旅行に伴う方除の祈願に多くの方がお参りされます。
古くは平安時代後期に城南宮を中心に離宮が築かれ、城南祭が盛大に行われるようになりました。当時、熊野詣に出掛ける際は、離宮に七日ほど滞在し、身を清め旅の無事を祈って出掛けました。
その後文久元(1861)年、徳川14代将軍家茂に嫁ぐために和宮親子内親王が江戸に向かわれた時、城南宮では旅の方除や道中安全の祈祷を修め、孝明天皇から正月、5月、9月の年3回ご祈祷に与るなど皇室の尊崇を受けて、城南鳥居には菊の御紋と御神紋が輝いています。

曲水の宴

神苑・楽水苑内の平安の庭で催される王朝時代に宮中で行われた歌遊びを再現した行事です。
琴の音色の中、平安装束をまとった数人の歌人が小川のほとりに座ると、盃をのせた「羽觴(うしょう=おしどりの形をした船)」が流されます。歌人は和歌を一首詠み、短冊にしたため、前を流れてくる羽觴を取って盃のお酒を戴くという風流な歌会です。宴中、白拍子の舞なども披露され、さながら平安の絵巻を見るよう。
毎年4月29日と11月3日の午後2時から行われ、拝観自由。
当日は、神苑楽水苑も無料公開されます。

名水 菊水若水

城南宮の朱門の右手にある菊水若水の井。江戸時代半ばの随筆に「城南宮の菊水(延命水、若水ともいう)の井の水を飲むとあらゆる病が治るというので毎日参詣人が絶えない、法皇の歯痛も治った」とあります。このように、病気平癒の霊験あらたかでお百度を踏んで水を持ち帰り病人に授ける習慣がありました。また、東大寺のお水取りの香水は、若狭・遠敷川から「菊水若水」を通り、二月堂の若狭井に達すると伝えられています。

桜の季節の見どころ

社殿を囲むように5つの庭からなる神苑が広がっています。中でもこの季節は「桃山の庭」の紅枝垂桜はとても華やかに咲き誇り、見る人を圧倒します。

【桜の本数】10本

所在地
〒612-8459
京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
TEL
075-623-0846
FAX
075-611-0785
正式名
城南宮
創建年
不詳
御祭神
国常立尊、八千矛神(大国主命)、息長帯日売命(神功皇后)
例祭
7月20日
ご利益
方除け、厄除け、交通安全
料金
境内参拝自由
神苑拝観
大人 600円
小・中学生 400円
時間
神苑拝観
9:00~16:30(受付16:00)
駐車場
有り(自動車200台、無料)
交通アクセス
市バス「城南宮東口」下車
公式Webサイト
http://www.jonangu.com/
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