
いのち賛歌 森田りえ子展 きのう今日…そしてたおやかに 時代をつむぐ 金閣寺方丈杉戸絵奉納10周年記念
日本画家・森田りえ子氏は、1980年に京都市立芸術大学日本画専攻科(現大学院)を修了し、翌年の第7回春季創画展での春季展賞受賞を皮切りとして各賞に選出され、1986年には第1回川端龍子大賞展で大賞を受賞、一躍現代画壇で注目を集めることになりました。
花びら一筋ずつを描いた糸菊など四季折々の花鳥画、京都の舞妓達や女子高生ファッションなど現代を生きる女性像を描いた人物画はいずれも型にはまらず色鮮やかで生命力にあふれます。幅広いテーマにチャレンジを続け、「日本画」という伝統ある様式の中に身を置きながら東西融合の新たな絵画表現を目指した作品は、たおやかに現代を生きる森田画伯の人柄をよく表し、観る者をひきつけてやみません。
一方、寺社を舞台とした制作へも積極的に挑み、相国寺の有馬頼底管長からの依頼を受け、2007年同寺の山外塔頭である金閣寺の方丈杉戸絵八面および客殿天井画二面を奉納しました。退色が進んだかつての杉戸絵にかわり、平成の杉戸絵の制作に関西を代表する画家として選出されたのが森田画伯でした。
その奉納から10年の節目を迎えることを記念し、このたび相国寺承天閣美術館にて本展を開催します。金閣寺方丈杉戸絵をはじめ、2015年10月発表の新作シリーズ「KAWAII・GITAI」を京都で初公開するなど約120点を展観し、画伯の足跡を辿ります。
- 日程
- 2016年4月5日(火)~6月19日(日)
- 時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 日程備考
会期中無休(但し5月17日(火)は展示替えのため臨時休館)
- 料金
一般800円、65歳以上・大学生600円、中高生300円、小学生200円
※一般の方に限り、20名様以上は100円団体割引
障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料- 場所
- 相国寺承天閣美術館
- アクセス
▼JR京都駅より
京都市営地下鉄今出川駅下車 3番出口から徒歩8分
▼阪急電車烏丸駅より
京都市営地下鉄今出川駅下車 3番出口から徒歩8分
▼京阪電車出町柳駅3番出口より徒歩20分、または市バス
市バス59・201・203 号系統同志社前下車 徒歩6分
市バス102号系統(洛バス)烏丸今出川下車 徒歩8分- 問い合わせ先
TEL 075(241)0423
FAX 075(212)3585- 公式Web
- http://www.shokoku-ji.jp/top.php
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