遙かなる旅 星野道夫を語り継ぐこと
『Coyote No.59 星野道夫の遙かなる旅』(スイッチ・パブリッシング)にて、 今年で没後20年を迎える写真家・星野道夫のゆかりの地であるカナダのハイダ・グワイを歩いた写真家の赤阪友昭が、スライドを交えながら取材先でのエピソードや星野道夫について語り合います。
カナダ本土から700キロの太平洋に浮かぶ孤島群ハイダ・グワイ。ここにはトーテムポールの伝統を持つ先住民族ハイダがいる。彼らには、深い森の恵みを次の世代へ受け継ぐための多くの叡智が残されている。古代の神話を語り、海や森と共に生きること。それはけっして過去の遺産ではなく、未来へ向かうための時代を超えた羅針盤だ。星野道夫はモンゴロイドの旅の軌跡のひとつをこの島に見出し、旅をしながら島に暮らす人々の中に眠る神話を聞いた。古代の人々の旅をたどる「はじまりの島」であるハイダ・グワイには、古い神話を刻んだトーテムポールが残されている。それは、「目に見えるものではなく、目に見えないものに価値を置く」世界への旅立ち。未来という見えない島へ私たちを導く叡智はそこにある、と神話は伝えている。彼が見た世界から20年。はたしてトーテムポールは今も神話を語りかけてくれるだろうか?
【著者プロフィール】
赤阪友昭(あかさか・ともあき)
写真家。 雑誌「Switch」や「Coyote」などに写真・文を寄稿。星野道夫が亡くなった後、アラスカの旅を続け、2000年のアラスカ先住民族クリンギットの古老とアイヌの神話的交流を果たし、札幌・熊野で各500人、東京の明治神宮で2000人を集めた「神話を語り継ぐ人々プロジェクト」を統括プロデュースし、2006年~2008年の三年をかけてアラスカのシトカに星野のトーテムポールを立てた「星野道夫トーテムポールプロジェクト」を星野の盟友であるボブ・サムと共同主催するなど、星野が残したものを受け継ぐように活動を続けてきた。写真集には、 北米海岸の先住民族と過ごした時間を一冊にまとめた『The Myth - 神話の風景から - 』(松本工房刊)がある。現在は、山に残された原初の信仰や縄文文化の祭祀儀礼を取材し、《あ。わ。の月》プロジェクトと銘打ち、定期的に東京及び各地にて古層の文化をひもとく講演を開催している。震災後は、福島の支援プロジェクトに関わり、文化庁の支援を受けて福島県立博物館と協働し、被災地のランドスケープの記録撮影を続けている。
赤阪友昭公式サイト http://www.akasakatomoaki.net
- 恵文社一乗寺店
- 日程・時間
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2016年 8月 27日 (土)開演13:30 / 開場13:00
- 料金
- 【参加費】1,500円
- 会場・開催場所
- 恵文社一乗寺店COTTAGE
- 公式webサイト・ページ
- http://www.cottage-keibunsha.com/events/20160827-2/
- お問い合わせ
- 075-711-5919(恵文社一乗寺店)
- 交通アクセス
- 叡山電車「一乗寺」下車 徒歩5分
- 備考
- 【ご予約方法】
恵文社一乗寺店店頭(075-711-5919)、もしくはCOTTAGEご予約フォームまで(https://cotage.sakura.ne.jp/event_form/)
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