千總コレクションと共に、日本文化の未来を考える〈第5回〉 千總と美術染織 ―新たな時代に求められた美と技―
絵画のような図様を、染めや織りの技法で表し、額や衝立てなどに仕立てたものを美術染織と呼び、急速な近代化・西欧化を遂げた明治時代から大正時代にかけて、室内装飾品として製作されました。千總は、大きな社会変動に伴い京都の染織界が打撃を受ける中、天鵞絨(ビロード)友禅の創案や日本画家の起用など、従来の友禅染や刺繍の技術を発展させ、美術染織の礎を築きました。
シリーズ第5回となる本回は、宮内庁三の丸尚蔵館より太田彩氏を迎え、当時の宮内省から御下命を受けて千總が手がけた作品を中心に、美術染織の隆盛と歴史的意義について伺います。三の丸尚蔵館に収蔵されている美術染織品の原画となった絵画作品もご鑑賞頂きます。
【講師】太田彩(おおた あや) 宮内庁三の丸尚蔵館 学芸室主任研究官
鳥取県生まれ、奈良大学文学部文化財学科卒業。奈良国立博物館非常勤職員を経て、現職。皇室伝来の美術品類の調査と保存に携わり、《動植練絵》30幅修理事業にも関わる。主な論文・著書は『伊藤若冲 作品集』(東京美術)、『小栗判官と照手姫』(東京美術)「伊藤若冲と『動植綵絵』」「若冲、描写の妙技」(『伊藤若冲 動植綵絵 全三十幅』小学館)、「近世宮廷美の担い手と底力」(京都国立博物館『京都御所ゆかりの至宝』展図録)、「《万国絵図屏風》がもたらした成果と課題」(サントリー美術館・神戸市立博物館『南蛮屏風の光と影』展図録)など。
【ご覧いただける作品】
■木島櫻谷「猛鷲図」1903年(写真)
明治36年の第5回内国勧業博覧会に千總が出品し、二等賞を受けた天鵞絨(ビロード)友禅の壁掛《嵐ノ図》の原画。
明治から昭和初期にかけて活動した四条派の日本画家の木島櫻谷(1877-1938)が手がけた。
壁掛は宮内省のお買い上げとなり、今日宮内庁三の丸尚蔵館に所蔵されている。
※他2点の作品をご鑑賞いただけます。
- 日程・時間
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2019年 7月 27日 (土)午後2時~3時30分
- 料金
- 一般2,000円 学生1,000円
- 会場・開催場所
- 千總本社ビル5階ホール
- お問い合わせ
- 一般社団法人 千總文化研究所
[(株)千總内]075-211-2531(平日:午前10時〜午後5時)
<a href=\"http://www.icac.or.jp/\" target=\"_blank\">www.icac.or.jp</a> - 交通アクセス
- 地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩約3分 / 阪急「烏丸」駅から徒歩約7分
- 備考
- 定員|先着60名(事前申し込み制)
募集期間|2019年6月24日(月)~7月12日(金)
【お申し込み方法】
①氏名、②連絡先(メールアドレスまたはFAX番号)を明記の上、下記のいずれかからお申込み下さい。
*本プログラムは高校生以上を対象とした内容です。
*お支払い方法はお申し込み後にご案内いたします。
・千總文化研究所ウェブサイトお問い合わせフォーム <a href=\"http://www.icac.or.jp/\" target=\"_blank\">www.icac.or.jp</a>
・千總文化研究所 FAX 075-211-2530
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