千總・西村家の町家図面を読み解く -近世京町家の造りと暮らし-

千總・西村家の町家図面を読み解く -近世京町家の造りと暮らし-

2023 2 16

創業1555年の千總にのこる近世の町屋の絵図面。当時の千總の姿を伝えており、商いをはじめ人々の営みをうかがい知ることができます。日本およびアジアの民家や伝統建築の歴史がご専門の大場修氏をお招きして、そうした資料の読み解きを通じて店の構造や空間のイメージを膨らませることで、当時の人々の暮らしに迫ります。

【シリーズ「京都のまちの中の三条室町」趣旨】
創業以来460余年、現在の三条室町で暖簾を掲げてきた千總には、この土地や建物、行事など町に関係する資料がのこされています。本シリーズでは、そうした町の歴史の一端を映し出す資料を通して、千總と地域のいとなみへの理解を深めます。

【本会趣旨】
町家とは生活と商売が共存する空間であり、暮らしの知恵と工夫がつまっています。その中でも「鰻の寝床」と称されるほどに奥行きが長く、果てしない空間の広がりを感じさせる京町家は、人々が築いた美意識の広がる小宇宙と言えるかもしれません。現在はビルである千總の社屋も、戦前までは三条通りに軒を連ねるひとつの京町家でした。その近世の姿を伝える絵図面の複写や建物の仕様書などが現存しています。今回は、そうした資料の読み解きを通じて店の構造や空間のイメージを膨らませることで、当時の人々の暮らしに迫ります。

【講師】
大場 修
立命館大学 衣笠総合研究機構 教授/京都府立大学 名誉教授
工学博士。日本およびアジアの民家、伝統建築、近代建築に関する歴史が専門。『近世近代町家建築史論』(中央公論美術出版、2004年)で日本建築学会賞(論文)を受賞。『「京町家カルテ」が解く 京都人が知らない京町家の世界』(淡交社、2019年)で日本建築学会著作賞を受賞。近年の著作に『京都 学び舎の建築史』(京都新聞出版センター、 2019年)、編著に『占領下日本の地方都市-接収された住宅・建築と都市空間-』(思文閣出版、 2021年)、編著『京丹後市のまちなみ・建築』(京丹後市、2017年)、共著に『くらしの景観 日本と中国の集落』(臨川書店、2022年)、『日本の建築文化事典』(丸善出版株式会社、2020年)などがある。

プレイス
日程・時間
2023 2 16
14:00~15:20 (開場13:30)
料金
[来場]一般:3,000円、学生:2,500円
[オンライン]2,000円
会場・開催場所
千總本社
お問い合わせ
【お問合せ】 千總文化研究所イベント事務局 info@icac.or.jp
または075-211-2531(平日:午前10時~午後5時)
備考
来場:30名/オンライン:100名
【申込方法】 当研究所ウェブサイトイベントページにて12月23日より開始
【締切日】 [来場]2023年2月9日まで [オンライン]2023年2月12日まで
【主催】 一般社団法人千總文化研究所
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