桂離宮の天橋立
桂離宮の池の中には、天橋立に見立てて作られた美しい橋が浮かんでいます。
月波楼の方から眺めると、三日月のような半円形の優美な形をした橋が、水面に映って、満月のような円形を形作っています。
その向こう側には、渡月橋に見立てた小さな石橋もその姿を映し、苔むした橋の草柳色がはっとするほど青い水面に映えて、秋の日の月夜のような冴え冴えとした輝きを放っています。
桂離宮は、月を深く愛した智仁親王によって、月を眺めるために造られた離宮で、桂という地名そのものも、月とのゆかりが深いと言われています。
冴え冴えとした碧の水面に浮かぶこの半円形の橋を見つめていると、ただ夜空に浮かぶ月だけでなく、月の出ない日中の時間も、池に映る水鏡を通して月の姿をしのぼうとしたのか、という気がしてきます…。
そこには、月の桂という言葉を通して、今ある桂の地を、月の上の世界に見立てるような、天空と水面、そして地上を反転させてしまうような、大胆な想像力の世界が広がっているように思います。
「一枝を折る身ともかな 月の中の桂の里の 住居なりせば」(智仁親王)
撮影場所
- 桂離宮
有料利用不可
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- プロパティリリース未取得
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