禅寺の庭園を巡る ~妙心寺~
妙心寺
平安京の北西部にあった花園御所が禅寺に改められたのが妙心寺の始まりです。
現在、塔頭46ヶ寺、末寺約3400ヶ寺を誇る日本最大級の禅寺。
石庭で有名な龍安寺も境外塔頭のひとつです。
退蔵院
応永11年(1404年)に建立された妙心寺の塔頭です。
狩野元信が作庭した庭園や、水墨画の祖・如拙による国宝・瓢鮎図を所蔵しています。
剣豪・宮本武蔵も修行したといわれる古刹です。
余香苑
中根金作によって作庭された昭和の名庭です。
桜、蓮、楓など1年を通じて見る者を楽しませてくれます。
中央の瓢箪池に流れ込む三段の滝も見所のひとつです。
元信の庭
狩野派の狩野元信による枯山水の庭園です。
一年中変わらない「不変の美」を表現したといわれています。
(普段は方丈脇からの拝観になります。)
紅枝垂桜
春には見事な枝垂桜が咲き誇り、余香苑を一層華やかに彩ります。
桂春院
慶長3年(1598年)に創建された、妙心寺の塔頭です。
清浄の庭、侘の庭、思惟の庭、真如の庭の四つの庭園があり、国の名勝・史跡に指定されています。
清浄の庭
石組、井戸、白砂を配置した坪庭です。
写真奥の火灯窓を通して見ると、また違った風景を楽しむことができます。
侘びの庭
書院正面には石組・灯篭・楓が並んでいます。
柱が額縁のようになり、一枚の絵画のように見えます。
真如の庭
春にはつつじのが、秋には紅葉が庭を彩ります。
方丈内部には狩野山雪の障壁画が飾られています。
東林院
享禄4年(1531年)に創建された山名家の菩提寺です。
沙羅双樹の寺として有名で、毎年6月に「沙羅の花を愛でる会」が行われています。
宿坊として利用することもできます。
沙羅双樹の庭園
築山を中心に沙羅双樹、石組、苔などをバランスよく配しています。
緑の苔の上に散った真っ白な沙羅の花にも美を感じます
沙羅の花
平家物語の冒頭で登場することでも有名です。
庭を眺めている最中にもポツリ、またポツリと花が落ちていく様子は、
まさに世の無常を感じさせます。
アクセス
妙心寺
京都市右京区花園寺の中町11番地
・JR嵯峨野線「花園駅」下車、徒歩20分
・京都市バス「妙心寺北門前」下車、徒歩5分
・京都バス「妙心寺前」下車、徒歩10分
・京福電鉄北野線「妙心寺駅」下車、徒歩5分
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