きぬかけの路沿線の庭園
投稿日 2014/09/11
きぬかけの路
後宇多天皇が真夏に雪が見たいと言われ、衣笠山に絹をかけたことから
「きぬかけの路」といわれるようになりました。
その沿線には金閣寺や龍安寺・仁和寺などの寺院、立命館大学、堂本印象美術館があります。
龍安寺
宝徳2年(1450年)に室町幕府の管領・細川勝元が創建しました。
応仁の乱などにより幾度も焼失しましたが再興され、現在、石庭のある方丈は塔頭であった西源院の方丈を移築したものです。
龍安寺 山門
石庭
「龍安寺の石庭」として有名な枯山水の方丈庭園です。
15個の石から成るこの石庭は誰が作ったのかも、その意味もはっきりとはわかっていません。
またの名を「虎の子渡しの庭」ともいわれています。
龍安寺 石庭
鏡容池
公家たちが船を浮かべ、歌や舞などを楽しみました。
当時は石庭より鏡容池の方が有名だったといわれています。
石庭とともに名勝・史跡に指定されています。
龍安寺 鏡容池
蓮
夏になると蓮が鏡容池に咲き乱れます。
一斉に開いた蓮の花は神秘的な雰囲気を醸し出します。
龍安寺 鏡容池の蓮
仁和寺
仁和4年(888年)に創建された皇室ゆかりの門跡寺院で、御室御所ともいわれました。
応仁の乱で伽藍は全焼しましたが、寛永年間に徳川幕府によって再建されました。
仁和寺 仁王門
宸殿 北庭
滝組や池を配置した池泉式の庭園です。
茶室のある築山の向こう側に五重塔を望むことができます。
作庭された時期は不明ですが、明治~大正期に七代目小川治兵衛によって整備されました。
仁和寺 宸殿・北庭
宸殿 南庭
左近の桜、右近の橘が植えられ、白砂・松などを配置したシンプルな庭園です。
奥の方には仁王門が見えます。
仁和寺 宸殿・南庭
御室桜
御室桜は遅咲きで背丈が低いのが特徴です。
江戸時代から庶民に親しまれ、与謝蕪村など多くの和歌に詠われました。
御室桜も名勝に指定されています。
仁和寺 御室桜と五重塔
等持院
暦応4年(1341年)に足利尊氏が創建しました。
足利家の菩提寺であり、足利尊氏の墓所や歴代足利将軍の木造が安置されています。
天龍寺派の寺院なので、天龍寺とよく似た達磨図があります。
等持院 山門
方丈 前庭
石組、苔、楓などを配置した枯山水庭園です。
秋の紅葉が見所のひとつです。
等持院 方丈前庭
方丈 北庭
夢窓疎石作といわれる庭園です。
芙蓉池と心字池の2つの池があり、心字池周辺には半夏生が群生していて夏至の頃が見頃。
池泉回遊式の庭園なので、季節の花を楽しみながら庭を散策することができます。
等持院 書院より
アクセス
龍安寺
京都府京都市右京区龍安寺御陵下町13
・市バス59系統「龍安寺前」下車
仁和寺
京都府京都市右京区御室大内33
・市バス59系統「御室仁和寺」下車
等持院
京都市北区等持院北町63番地
・市バス59系統「立命館大学前」下車、徒歩10分
・京福電鉄北野線「等持院駅」下車、徒歩10分
等持院 北庭
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