特別展探訪「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展」京都市美術館 ~平成26年11月30日

「ジャポニズム」という新ジャンル

「日本風の」という意味の「ジャポニズム」。この150点近くにおよぶ作品の中には、確かに浮世絵などの手法や意匠を取り入れた絵画や美術品も多々あります。でもそれだけじゃない。海外に流出していた日本作品、つまり「純和風」も所狭しと並びます。
不思議なものです。北斎や広重も、これらを和室で見るときと、西洋式建築で金色の額に縁取られてみるときと、どうしても印象が違います。海を渡ってある種の好奇の洗礼を受けると、人だけでなく絵画も「郷に入っては郷にしたがう」のかもしれません。

見返り「ラ・ジャポネーズ」

パンフレットやポスターを飾る、あの赤い着物を着流した女性。外国人が初めて着物や浴衣を着たときに見せる、はにかんだような誇らしげな表情としぐさそのままに、動き出しそうなほどの躍動感をもって描かれています。実際には、もしかしたら等身大なのかもしれません、結構なスケールです。赤はより鮮明に、金髪はより艶やかに。一見の価値ありです。

前田健二郎設計の本館

ディズニー映画の「美女と野獣」を彷彿とさせる優美な大階段。天井のステンドガラスに、大きな窓から差し込む光。ジャポニズム展の受付に急ぐ前に、玄関を入ったらぜひ見上げてみてください。これだけでも心が躍ります。重厚な建築美も併せてどうぞ。

期間:~平成26年11月30日
時間:午前9時30分~午後5時(受付は~午後4時30分)
休館日:月曜日(ただし11月3日・24日は開館)

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