特別拝観 建仁寺霊源院 甘茶の庭と呈茶
投稿日 2015/06/14
呈茶と出会い
亭主はご住職です。
にじって入っていくと、目の前にはずらり茶道具が。
無功徳のお話、七転び八起きの本当の意味、因果応報、そして茶室のしつらいにいたるまで、さまざまなお話をうかがうことができました。
茶室の掛物にちなんで、赤い衣を纏った達磨をイメージした茶碗を選ばせていただきました。覚入によるものだろうです。
「楽」と押された印、ちょっと忘れられません。
おっきい三角おにぎりみたいな、でっぷりユーモラスな形でありながら、手に取ると軽く、口をつけると安定する。
触覚がこんなに刺激されるのも、お茶も魅力の一つだと思います。
太っ腹に次から次へと「ほんもの」のお道具を拝見させてくださいますが、何よりも印象的だったのは、ご住職のお人柄と、深いお話の数々です。
こんな贅沢な時間、なかなかあるものではありません。
特別拝観はやはり「特別」。
今年は鈴虫の茶会も予定されているとのことで、次回にはどんな「出会い」が待っているのか、本当に待ち遠しいです。
期間:~平成27年6月14日(日)
料金:500円 (呈茶は別途1000円)
時間:10時~17時(閉門)
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