ひとり歩き・京都東山花灯路2016
初めて歩く『京都東山花灯路2016』
3連休の初日3月19日の夕刻、『京都東山花灯路2016』に行ってきました。
『京都・東山花灯路2016』は京都東山三条の神宮道『青蓮院』前から五条・『清水寺』茶わん坂までの約5kmの散策路と路伝いにある寺社、歴史的建造物をあたたかみのあるLED電球を使用した路地行灯で照らし、思わず歩きたくなる路、華やぎのある道を演出しています。
開催期間は3月12日から3月21日まで。2003年から毎年この時期に開催されています。2015年12月からは嵐山でも『京都嵐山花灯路』が実施され、京都の新しい風物詩となっています。
僕は今回初めての散策です。
八坂神社では『平成女鉾清音会』の祇園囃子の奉納
八坂神社に入ったのが午後6時前。舞殿には着物を着た三十人くらいの女性たちが。
アナウンスが流れ、午後6時から『平成女鉾清音会』の祇園囃子の奉納があるとのこと。期間中、今日だけ奉納があるらしい。いいタイミングで八坂神社に入ったようです。
予定時間になって奉納が始まりました。「コンチキチン」と心地よい鐘の音が境内に響き渡ります。
円山公園では『粟田大燈呂』の展示が
八坂神社から円山公園に入ると、目の前に巨大な灯篭が。
テレビで観た青森の『ねぶた』の真似?かと思いました。帰ってからネットで調べてみたら、青森の『ねぶた』の方がこちらを真似ているそうで、この『粟田大燈呂』が『ねぶた』のルーツなんだとか。
でも世間一般の人たちは『ねぶた』のルーツが京都・粟田神社の『粟田大燈呂』ということを知らないのでしょうね。
大谷祖廟・石畳路の灯り
円山公園を抜けると、左側に大谷祖廟に続く石畳の路があり、路両脇に路地行灯が祖廟の門まで続いていました。とても幻想的な路です。あの世に繋がる路はこんなイメージなのでしょうか?
向こうからふたつの人影がこちらに向かって歩いてきます。
あの世への案内人かな?まだ早いけど。
高台寺前・石塀小路
高台寺の境内に入って、ライトアップされた開山堂を眺めたあと、
ふたたび通路(ねねの道)に戻って南へ向かいました。
途中、路地行灯の淡い灯に照らされた石塀小路を撮影。
一念坂は平坦な石畳みの小路
ねねの道を抜けて、東へ向かえば維新の道へ続き、南へ向かえば、二年坂、産寧坂と続く道。二年坂の始まりには「京乃坂みち一念坂」と彫られた石塔が建っています。この石畳の小路は平成二年に整備された路とのことで、以前は名もない路だったそうです。坂と名が付いていますが、坂ではなく平坦な路です。
八坂通りを人力車が走る
二年坂から八坂通りを西へ折れてみました。この先には『八坂の塔』があります。ライトアップされた『八坂の塔』に向かって、たくさんのアマチュアカメラマンがレンズを向けています。その中に混じって、スマートホンを向けた若いカップルの姿。
いいですね、こんなロマッチックな場所でデートですか?こちらは男ひとりの寂しいひとり歩きです。
こんなことを思いながらカメラを構えていたら、ちょうど人力車が向こうから走ってきました。ナイスなタイミングです。
産寧坂はいつでも人で混雑
清水寺へ続く三年坂はいつでも人で混雑していますね。
特に今夜は花灯路の夜ですから。
たどり着いた!清水寺
三条通りから八坂神社を経て、歩き通した5kmの路。やっと清水寺にたどり着きました。清水寺では夜間参観が開催されています。
上空に向かって放たれたレーザービームの青い光が真っ黒な京都の空を照らしていました。
京都の春を告げる『東山花灯路』。来年は誰か連れだって歩いてみたい!
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