武信稲荷神社 たけのぶいなりじんじゃ
三条から南の神社付近一帯の広い地域は「この地、藤原氏延命院の地なり」と平安時代の古図に記されています。延命院(人々の健康長寿を願って創設した医療施設)と観学院の守護神としてお祀りした神社です。藤原武信という方がこの御社を厚く信仰し、御神威の発揚につとめたため、武信稲荷と称されるようになり、創祀以来一千年余にわたり広く人々に信仰されています。 また創祀された藤原良相公が長として一族の名付けをされていたことから、名付け・命名に所縁の神社として知られています。
御神木の榎には、弁財天が宿るといわれており、樹齢850年の生命力とエネルギーから健康と長寿の神として、 信仰を集めています。
また榎は「えんの木」とも読まれ、縁結び、恋愛の神としても知られています。
坂本龍馬と妻のおりょう
武信稲荷神社には坂本龍馬と妻のおりょうの逸話が残されています。
江戸時代、武信稲荷神社の南には幕府直轄の「六角獄舎」という牢獄があり幕末、勤王の志士が多数収容されており、その中に坂本龍馬の恋人おりょうの父である楢崎将作が勤王家の医師であったため捕らえられていました。おりょうは父の身を案じ龍馬と共に何度か訪れますが、当時女性が牢獄へ面会できることもなく龍馬自身も狙われる身であり面会できませんでした。そのため、神社の大木の上から様子を探ったといわれています。その後、おりょうは命を狙われる竜馬の行方を捜します。それから、二人で何度も訪れた武信稲荷神社の榎をふと思い出し訪れ、龍馬独特の字で『龍』の字が榎に彫られていることを見つけます。自分は今も生きている。そして京都にいるのだ。というおりょう へのメッセージとして榎の幹に「龍」の字を彫ったとつたえられています。
- 所在地
-
〒604-8801
京都市中京区 今新在家西町38 - TEL
- 075-841-3023
- FAX
- 075-496-9955
- 創建年
- 859年
- 御祭神
- 宇迦之御魂大神 佐田彦大神 大宮能売大神
- ご利益
- 必勝・命名・名付の神社 縁結び、恋愛の神
- 料金
- 無料
- 交通アクセス
- JR「二条」下車、徒歩約10分
地下鉄東西線「二条城前駅」下車、徒歩約10分
市バス「壬生車庫前」下車、徒歩2分
市バス「三条堀川」下車、徒歩約10分 - 公式Webサイト
- http://takenobuinari.jp/
※当サイトに掲載の内容はすべて掲載時点での情報です。変更となる可能性がありますので、お出掛けの際は念の為事前にご確認ください。