誓願寺 せいがんじ
新京極通りのど真ん中
京都の中心地、新京極通りにあります。
飛鳥時代、天智天皇6年(667)、天皇の勅願により創建されました。もともとは奈良にあったのですが、都が京都に移るとともに移転、京都の一条通小川に大寺院が建立されました。現在地には天正年間に豊臣秀吉の政策により移転しています。
江戸時代までは今よりもずっと大きな寺域を持ち賑わっていましたが、1864年の禁門の変でお堂のほとんどが焼けてしまい、明治に入ると新京極通開通によりその4分の3の寺域を失ってしまいます。
女人往生の寺
清少納言、和泉式部、秀吉の側室・松の丸殿が帰依したことにより、「女性往生の寺」とも称されています。
清少納言は当寺で菩提心をおこし髪を落して尼僧となり、本堂そばに庵室を結び、その後、念仏して往生をとげました。
和泉式部は娘を亡くした悲しみに暮れ、48日間誓願寺にこもり一日中ひたすら念仏を称え往生を願ったといわれています。
そのほか、落語発祥の寺とも言われています。
落語の祖と呼ばれる第五十五世法主「安楽庵策伝上人」 や謡曲「誓願寺(世阿弥作)」に謡われるなど、芸道上達の寺としても広く信仰を集めております。
迷子のみちしるべ
山門の外にある石柱正面には「迷子のみちしるべ」。右側に「教しゆる方」、左側に「さがす方」と彫ってあります。警察のなかった江戸末期から明治中期。迷子が深刻な問題になっており、この石に紙を張って情報を交換したそうです。
- 所在地
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〒604-8035
京都市中京区新京極通三条下ル桜之町453番地 - TEL
- 075-221-0958
- FAX
- 075-221-2019
- 正式名
- 誓願寺
- 創建年
- 667年(天智天皇6)
- 宗派
- 浄土宗西山深草派
- 本尊
- 阿弥陀如来
- 開基
- 恵隠、天智天皇(勅願)
- 文化財
- 絹本著色誓願寺縁起・木造毘沙門天立像(国・重要文化財)
- 料金
- 無料
- 時間
- 9:00~17:00
- 駐車場
- 無し
- 交通アクセス
- 阪急電車「河原町駅」下車、徒歩約10分
市バス「河原町三条」下車、徒歩約5分 - 公式Webサイト
- http://www.fukakusa.or.jp/
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