『京都水族館』（京都市下京区、館長：下村実）は、田植えや稲刈りなどの稲作を通して里山の魅力を楽しみながら、いのちや食物について学ぶ体験プログラム「里山教室2017～里山で遊ぼう～」を2017 年5 月20 日（土）より、9 月までの期間に計4 回を順次開催します。
　
本プログラムは、京都の里山風景を再現した田んぼや小川などを有する館内「京の里山」エリアにて、春から秋にかけての田植え、稲刈り、脱穀精米などの稲作や、いきもの観察などの実体験を通して、里山という自然環境の中で「遊ぶ」ことで「体験して学ぶ」機会を提供するプログラムです。稲が育ち、食物として食べるまでの過程を体験する中で稲の生育に欠かせない水の存在や息づくいきものなどの大切さに気づくことができます。5 月に開催する「田んぼで遊ぼう！～田植え編～」では、水を張った田んぼに入り、泥の感触を感じながら稲の苗を一株ずつ植えていきます。夏の間にぐんぐん育つ稲のようすや稲のまわりに息づくいきものたちのようすは7 月開催の「田んぼで遊ぼう！～特別編～」のいきもの観察でじっくりと観察することができ、9 月開催の「田んぼで遊ぼう！～稲刈り編～」では鎌を使い、たわわに実った稲の収穫を行います。その後「田んぼで遊ぼう！～脱穀・精米編～」で昔ながらの用具を使って脱穀や精米稲作体験などを通して自然の中で遊びながら里山とのつながりを学びます。
　
　
各回の「田んぼで遊ぼう！」プログラムの後には「京の里山」を眺めながら実際におにぎりを味わいます(※)。一連の里山体験を通して、見る、触る、聞くなど五感で自然や食物に関する経験をすることで、水といきもの、いきものと食物、食物と人とのつながりを感じ、「いただきます」の意味をより深く知ることができます。京都水族館ならではの季節限定自然体験プログラムをぜひ体験ください。
　
（※）田んぼで遊ぼう！～特別編～」を除く。またおにぎりに使用する米は「京の里山」で実際に収穫したものとは異なる場合があります。
　
　
【9 月開催】「田んぼで遊ぼう！～脱穀・精米編～」
昔ながらの機械である千歯こきや唐箕(とうみ)を使って、稲をもみ殻・玄米・ちりなどに選別します。力のいる作業や手間のかかる作業で身をもって食物作りの大変さを実感しながら、玄米を精米する作業も体験。苗が白米になるまでのおよそ4ヵ月にわたる経過を実感することができます。終了後はおにぎりを試食。