祇園祭2011・山鉾巡行
くじ取らずの長刀鉾(なぎなたぼこ)を先頭に、いよいよ「動く美術館」とも呼ばれる32基の山鉾が厳かに動き始めます。
午前9時すぎに四条通堺町で巡行順を確認する「くじ改め」が京都市長によって行われ、午前9時20分ごろ四条麩屋町で長刀鉾の稚児が四条通を横切るしめ縄を斬る「注連縄(しめなわ)切り」と巡行していきますが、山鉾巡行の最大の見どころは、9時35分ごろの四条河原町(河原町通りを北上し、以北は祗園囃子の調子が変わります)、10時15分ごろの河原町御池(御池通を西に)、11時25分ごろの新町御池(長刀鉾の稚児は鉾から降りますが、穴場ポイント)での左に90°回る「辻回し」です。
約12トンに達する山鉾の車輪は構造上方向を換えられませんが下に青竹を敷き、水をたっぷりと撒き、「ソーレ」「エンヤラヤー」の掛け声がかかると曳き手達が一斉に左手に鉾を引っ張り、ゴロゴロという大きな音と竹の軋む音と共に鉾が動き、繰り返し掛け声と共に一斉に鉾を引くと見事に回る。
祗園囃子にものって行われ、勇壮で熱気あふれる「辻回し」で山鉾巡行のクライマックスを迎えます。午前中に巡行は終了し、直ちに解体・収納されます。少しさみしい気もしますが、山鉾が街中を巡行することで厄を集めるとされているので、その集めた厄を留めないようにするためなのです。
かつては、神幸祭(前祭)・還幸祭(後祭)の二つに分かれて巡行していましたが、戦後は17日の神幸祭の前に巡行する今のかたちとなりました。
山鉾のうち29基が重要有形民俗文化財に指定され、17日に行われる【山鉾巡行】は重要無形民俗文化財に指定されています。
河原町通から新町通の間の御池通りの南北に有料観覧席が設けられ(予約は毎年6月上旬頃から開始されます)、料金は全席指定で1席3,100円です。(パンフレットと日よけ帽子つき)。※2011年度分の予約受付は終了いたしました。
神幸祭・神輿渡御出発式は午後6時より八坂神社で行われます。
■平成23年(2011年)の巡行順
▼さきの巡行
長刀鉾(なぎなたほこ) ※くじ取らず
霰天神山(あられてんじんやま)
孟宗山(もうそうやま)
芦刈山(あしかりやま)
函谷鉾(かんこほこ) ※くじ取らず
油天神山(あぶらてんじんやま)
四条傘鉾(しじょうかさほこ)
保昌山(ほうしょうやま)
月鉾(つきほこ)
太子山(たいしやま)
占出山(うらでやま)
木賊山(とくさやま)
鶏鉾(にわとりほこ)
伯牙山(はくがやま)
綾傘鉾(あやかさほこ)
郭巨山(かっきょやま)
菊水鉾(きくすいぼこ)
白楽天山(はくらくてんやま)
山伏山(やまぶしやま)
蟷螂山(とうろうやま)
放下鉾(ほうかほこ) ※くじ取らず
岩戸山(いわとやま) ※くじ取らず
船鉾(ふねほこ) ※くじ取らず
▼あとの巡行
北観音山(きたかんのんやま) ※くじ取らず
橋弁慶山(はしべんけいやま) ※くじ取らず
八幡山(はちまんやま)
鯉山(こいやま)
役行者山(えんのぎょうじゃやま)
鈴鹿山(すずがやま)
黒主山(くろぬしやま)
浄妙山(じょうみょうやま)
南観音山(みなみかんのんやま) ※くじ取らず
- 日程・時間
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2011年 7月 17日 (日)9:00~
- 会場・開催場所
- 各町内(中京区一帯)
- 公式webサイト・ページ
- http://www.gionmatsuri.jp/
- お問い合わせ
- TEL 075-752-0227(京都市観光協会)
TEL 075-561-6155(八坂神社)
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