
言祝ぎの美―寺宝でつづる吉祥(Ⅱ期)
ことほぎとは、言葉で祝うことを意味します。言葉には現実をあやつる力があるという「言霊(ことだま)」思想が古来よりあり、そこから和歌や物語が生まれ、日本文化を彩ってきました。さらに言葉であらわされたモノが、絵画化、意匠化され、多くの美術工芸品として今に伝わっております。
また、よろこびを言葉にのせてたたえること、これは、私たちの人生の節目に欠かせないものです。新年を祝い、結婚を祝い、長寿を祝う。これらは、儀式となって様々な工芸品を生み出しました。
祈りもまた、ことほぎの聖性を象徴する行為です。神や仏にささげる祈りは、宗教芸術として結実し、寺社空間を荘厳してきました。
新たな天皇の御代をことほぐこの年、相国寺承天閣美術館では、皇室ゆかりの宝物をとりまぜ、相国寺、金閣、銀閣の名品で祝いの展示をいたします。
- 日程
- 2019年7月6日(土)~9月16日(月)
- 時間
10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 日程備考
会期中無休(2019年6月24日~7月5日までは展示替の為休館)
- 料金
一般:800円
65歳以上・大学生:600円
中高生:300円
小学生:200円※一般の方に限り、20名様以上は団体割引で各700円
- 場所
- 相国寺承天閣美術館
- アクセス
京都市営地下鉄 烏丸線「今出川」駅下車 3番出口より徒歩約8分
京都市バス 59、201、203号系統 「同志社前」下車 徒歩約6分- 問い合わせ先
075-241-0423
- 公式Web
- http://www.shokoku-ji.jp
- 備考
【関連プログラム】※参加料は不要ですが、御参加には当日の拝観券が必要となります。
○ギャラリートーク
2019年9月7日(土)
14:00~ 担当:本多潤子(当館 学芸員)
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日程や内容は変更または中止となる可能性がありますので、ご計画、お出掛けの際は事前にご確認ください。
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