京都dddギャラリー第237回企画展 葛西薫展 NOSTALGIA
この度、京都dddギャラリーでは葛西薫展NOSTALGIAを開催することになりました。
本展は2021年秋、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で好評を博したものから選りすぐりのものを展示します。
葛西さんは、「サントリーウーロン茶」や「ユナイテッドアローズ」等の広告のみならず、パッケージ、CI、サイン計画ほか、小説や詩集の装幀や映画や演劇関連のグラフィック、動画制作など、多方面でめざましい活躍をしてきました。
今回の展覧会では、葛西さんがその語感が大好きと決めた「NOSTALGIA」(ノスタルジア)をテーマに、近作の数々を発表します。「ノスタルジア」と言えば、「郷愁」、「望郷」などの意味やタルコフスキーの映画にも同タイトルがありますが、葛西さんはそれを、「意味のないもの、分からないものへの興味。その深層にあるもの」と語ってくれました。そして、それは手作業から生まれるそうです。定規を使うこと、墨を磨ること、絵具を絞り出すこと、鉛筆を削ることなど、そこに生ずる懐かしい匂いや音の輻輳・・・。それは、葛西さんの身体に宿る太古の原始的な感覚を呼び起こします。葛西さんにとっては、自分の手(宇宙)を通して湧き出てくる、「創作の断片を編集する喜び」が「ノスタルジア」なのです。
葛西さんの作品には、不透明で不確実でギスギスしたデジタル時代を乗り越えるヒントがたくさん込められています。現代社会が喪失しつつある「ユーモア」と「ペーソス」、「知性」と「無邪気」等々。今の時代だからこそ葛西さんの想い描く「ノスタルジアの世界」をぜひ体感しに来てください。
■葛西 薫(かさいかおる)
1949年北海道札幌市生まれ。1968年文華印刷、1970年大谷デザイン研究所を経て、1973年サン・アド入社、現在同社顧問。サントリーウーロン茶(1983〜2010年)、ユナイテッドアローズ(1997〜)、とらや、TORAYA CAFÉ (2004年〜) などの広告制作およびアートディレクションのほか、映画、演劇のポスター、CIサイン計画、装丁などの広告制作およびアートディレクションのほか、サントリー、サントリー美術館館、六本木商店街振興組合のCI・サイン計画、映画・演劇のグラフィック、タイトルワーク、ブックデザインなど、活動は多岐にわたる。 東京ADCグランプリ、原弘賞、毎日デザイン賞、亀倉雄策賞、講談社出版文化賞ブックデザイン賞などを受賞。著書に『図録 葛西薫1968』(ADP刊)などがある。
- 日程
- 2023年5月31日(水)~7月30日(日)
- 時間
開館時間: 11:00~19:00
土日祝は18:00まで- 日程備考
休館日:月曜日(祝日・振替休日の場合はその翌日)、祝日の翌日(土日にあたる場合は開館)
- 料金
無料
- 場所
- 京都dddギャラリー
- アクセス
最寄り駅
■ 市バス・四条烏丸 下車
■ 地下鉄烏丸線 四条駅 2番出口
■ 阪急京都線 烏丸駅 23番・25番出口
※当ギャラリーには、一般のお客様にご利用いただける駐車場がございません。公共の交通機関のご利用をお願いいたします。- 問い合わせ先
京都dddギャラリー TEL:075-585-5370
- 公式Web
- https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000820
- 備考
詳細はホームページのお知らせでご案内いたします。
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