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陶器神社と呼ばれる八幡さま「若宮八幡宮」
平安時代の勅願社に陶器の神さまが…
清水焼発祥の地・五条坂の途中にある若宮八幡宮は、平安時代後期の天喜元年(1053年)に後冷泉天皇の勅願により、源頼義が六条醒ヶ井(さめがい)の邸内に、石清水八幡を勧請したのが始まりだそうです。
六條八幡、六條左女牛(さめがい)八幡とも呼ばれたこの神社は、鎌倉時代には源氏をはじめ有力御家人の信仰も篤く、室町時代には足利歴代将軍の崇敬も集め隆盛を極めましたが、応仁・文明の乱の兵火で社殿を焼失してからは社地を転々とし、慶長十年(1605年)にこの地に移されたそうです。
近年(1949年とも)、陶祖・椎根津彦命(しいねつねひこのみこと)が合祀されてからは、陶器神社とも呼ばれています。
毎年八月八日の若宮八幡宮例祭の前日から四日間は、五条坂一帯で盛大な陶器祭りが開催されます。
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美貌の神・縁結びの神
若宮八幡宮では、「美貌の神のお札」や「美貌御守」「縁結び御守」を授けていただけます。
美貌の神・縁結びの神は主祭神として祀られている神宮皇后のことかもしれませんが、確かなことは分かりません。
拝殿の前には、二本の木が一つに結ばれた「縁結びのご神木」や「ハートの形をした神石」、足利尊氏が献上したといわれる御神威あらたかな「蓬莱石」があり、境内は縁結びのご利益がありそうな雰囲気に満ちています。
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アクセス
JR京都駅からは市バス100、202、206、207系統に乗って「五条坂」を降りると西へ歩いて2分ほどで五条通に面した石造りの鳥居と清水焼発祥の地と刻まれた石碑が見えてきます。
京阪電鉄の「清水五条駅」からは東に歩いて7分程度かかります。
なお、毎年八月のお盆休みと春と秋のお彼岸には周辺の道路が大渋滞しますので、この期間にお車で参拝される方はご注意ください。
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