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禅寺の庭園を巡る ~南禅寺~
南禅寺
正応4年(1291年)、亀山法皇により離宮・禅林寺殿が禅寺に改められ、南禅寺が建立されました。
日本で最初の勅願禅寺で、日本で最も格式の高い禅寺です。
国宝の方丈や、京都三大門のひとつに数えられる三門など、多くの文化財を保有する名刹です。
境内を通る琵琶湖疏水水路閣はテレビドラマなどの撮影でよく使われ、京都を代表する風景のひとつとなっています。
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方丈庭園
小堀遠州作と伝えられる枯山水庭園で、「虎の子渡しの庭」とも呼ばれています。
左側の石組で三匹の子を連れた虎が川を渡る様子を表現しています。
他にも如心庭、六道庭などがあります。
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如心庭
「心」字の形に石を配置した枯山水の庭です。
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六道庭
仏教の六道、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄を表した庭園です。
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天授庵
暦応2年(1336年)に創建された南禅寺の塔頭です。
大火や応仁の乱で衰退していきますが、慶長7年(1602年)細川幽斎の寄進によって再興されました。
境内の本堂前には枯山水の東庭、書院前には池泉回遊式の南庭が広がっています。
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東庭
苔と菱形の石で構成された石畳と白砂のコントラストが美しい枯山水の庭園です。
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南庭
創建当初に作庭されたという、南北朝時代の池泉回遊式庭園です。
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秋の紅葉
秋になると紅葉で庭園が彩られます。
東庭では楓の赤、苔の緑、白砂の白が見事に調和しています。
南庭の池のまわりを巡りながらの紅葉狩りもおすすめ。
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金地院
応永年間に北山に創建さましたが、慶長の初め頃に金地院崇伝によって現在地に移されました。
小堀遠州による枯山水の庭園は名勝、茶室・八窓席は京都三名席の一つに指定されています。
また、境内には徳川家康の遺髪と念持仏が納められた東照宮があります。
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方丈庭園
小堀遠州による江戸初期を代表する枯山水庭園で、鶴亀の庭とよばれます。
方丈から見て右手に鶴島、左手には亀島があり、その中央に石組や大刈込を配置しています。
その後ろの木々は枯れることのない常緑樹で、枯れることなく徳川家が繁栄するようにとの願いが込められています。
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方丈
方丈には長谷川等伯による障壁画や小堀遠州による茶室・八窓席など多数の文化財を見学することができます。
(拝観料とは別料金)
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南禅院
南禅寺発祥の地で、かつては離宮・禅林寺殿があった場所です。
応仁の乱以降は荒廃していましたが、元禄16年(1703年)に桂昌院の寄進により再興されました。
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庭園
鎌倉時代を代表する池泉回遊式の庭園で、京都の三名勝史跡庭園のひとつに指定されています。
夏には緑が美しく、秋には紅葉と苔のコントラストが見所の庭園です。
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アクセス
地下鉄東西線「蹴上駅」下車、徒歩10分
市バス5系統「南禅寺・永観堂道」下車、徒歩10分
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