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『ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展』
「ジャポニスム絵画」とは
今、日本の「かわいい」が世界から注目されているけど、この展示会は、日本画など日本文化が、いかに西欧に影響したかを知る絶好の機会です。
安土桃山の狩野派たち「花鳥画」は大名たちの世界へ、そして、鷹峰芸術村創設年から数え、2015年に400年となる本阿弥光悦らの琳派。その画風は、京都で尾形光琳・乾山に、江戸では酒井抱一、鈴木 其一に継承され生活デザインとして大衆化しました。今回別途レポートした建仁寺では、武家から転身し狩野派に学んだ「海北友松」、そして琳派草創、光悦の片腕「俵屋宗達」の障壁画が伝えられている。
そして、江戸時代後半に大衆化した日本画の象徴が、江戸の「浮世絵」です。
幕末に日本開国、1862年開催のロンドン万博から1879年パリ万博へ、葛飾北斎、歌川広重ら浮世絵などがヨーロッパに渡来、日本ブームが熱狂した。ちょうどフランスでは保守的な画風に対抗し、印象派を立ち上げたモネたちの感性を刺激しました。
そして誕生したのが、「ジャポニスム絵画」。日本から渡った「クールジャパン」や「かわいい」の元祖が、影響を受けたモネ、ルノワールやゴッホ絵画といっしょに展示されていますので、日本人ならば必見です。
「モティーフ」「画題」「手法」へと変遷するジャポニスムの影響を御覧んください。
当方レポート『建仁寺と茶会の源流 - 四頭式茶礼の世界 - 展』解説と連動・ご参照
ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展(京都市美術館)』9/30~11/30 9:00~17:00 月曜休館 http://www.boston-japonisme.jp/kaccess/
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文化エリア 「岡崎」の古今
平安時代後期、白河天皇から始まる院政の中枢部として「院の御所」、そして「六勝寺」と呼ばれた巨大寺院群が存在した場所がここ「岡崎」です。京都市動物園とその北側地域の「法勝寺」を代表に、ここ「京都市美術館」が建つ場所には「円勝寺」がありました。
平清盛の父、忠盛が、鳥羽上皇御願寺として造営した「得長寿院観音堂」は、今の平安神宮西方にあり十一面観音や等身聖観音千体が安置されていました。その姿は、現存する蓮華王院(三十三間堂)と同規模の建築であったといわれています。法然や栄西、源頼朝が誕生する直前の時代にあたります。
「岡崎」は、明治維新以降、1890年の疏水開通、翌年の水力発送電開始と京都の近代化を象徴する場所となりました。明治28(1895)年に平安遷都1100年を記念して桓武天皇を祭神、のちに孝明天皇を合祀する平安神宮が創建、その前を会場に「第四回内国勧業博覧会」が開催されました。以降「博覧会館」「京都市紀念動物園」「京都市勧業館」が会場、そして1928年(昭和3年)に京都で行われた昭和天皇即位の礼を記念して1933年(昭和8年)「京都市美術館」が開館しました。
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「細見美術館」
今、京都では2015年「琳派400年記念祭」に向け、展示会など準備です。
琳派とは、江戸時代初期、京都で芸術村を始めた本阿弥光悦、「風神雷神」の俵屋宗達や「紅白梅図屏風」の尾形光琳・乾山たち絵画・工芸家のことで、日常生活に今でいうモダンアートを持ち込みました。
ここ「細見美術館」は、特に酒井抱一たち江戸で活躍した琳派コレクションで有名。 大阪で活躍した実業家・細見家による、縄文や弥生時代から近代までの日本美術品コレクション。 常設展示はなく期間限定で企画展示されており、12月14日までは、「仙厓と鍋島 ―美と向き合う、美を愉しむ―」で、禅画と鍋島の焼き物工芸。
12月20日からは、「麗しき日本の美 ―めでたし、愛でたし―」新春を寿ぐ作品や吉祥を示す絵画・工芸品を展示予定とのこと。
京都から東京ミッドタウンなど全国へ、そして世界に発信されている和紙インテリア作家・堀江エリ子さんのタピストリー作品「日天月天」が、ここのカフェスペースに利用されており、お見逃しなく。
細見美術館 TEL 075-752-5555 http://www.emuseum.or.jp/index.html
・開館時間
美術館・ショップ:10時〜18時茶室:11時〜17時(不定休)カフェ:10時30分〜18時
・休館日
月曜日(祝日の場合は翌日) 展示替期間
年末年始休館 12月25日(水)〜1月2日(木)※ 12月23日(祝)・24日(火)は開館
京都市美術館から西へ10分
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「細見美術館」地下1階 「ARTCUBE SHOP」
「和」がコンセプトのセレクトショップです。オリジナルのミュージアムグッズを初めとした和雑貨や、美術工芸に関する書籍も豊富。狩野派に学んだ伊藤若冲、四条派に師事し琳派も研究した神坂雪佳デザインの風呂敷、琳派たちの絵はがきなどなど、展示会と連動し気のきいたお土産が、手頃な価格で手に入る。
http://www.artcube-kyoto.co.jp/index.html
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「細見美術館」3階 茶室 古香庵からの風景
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書道サロン「かわせみ」
数々の受賞経歴を持つ川瀬碧水先生。その主宰教室が「細見美術館」3階の茶室古香庵で定期開催されている。中国古典文字を忠実に似せ書きする「臨書」と呼ばれる方法で筆使いを学べる。 岡崎の文化的空間に学ぶ人が集う。
http://www.artcube-kyoto.co.jp/pdf/saron_crs.pdf
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川瀬碧水先生作品
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「細見美術館」地下1階「カフェキューブ」ライブイベントもあるよ!
和紙インテリア作家・堀江エリ子さんのタピストリー作品「日天月天」が店内を飾る。
http://www.artcube-kyoto.co.jp/cafecube/index.html#news
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「京都伝統産業ふれあい館」
西陣織、京くみひも、足袋、京袋物、花かんざし、京都伝統工芸品を一覧するならこの場所。常設展示場、ギャラリー、図書館まであります。
会館時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日夏季休館日(8/18~19)年末年始(12月29日~1月3日)
TEL:075-762-2670
http://www.miyakomesse.jp/fureaika/index.php
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「京都府立図書館」京都の歴史文化を静かに学ぶならこの場所で、市立美術館の西側です。
[火~金曜日]午前9時30分~午後7時[土・日曜日・祝日]午前9時30分~午後5時
TEL(075)762-4655
http://www.library.pref.kyoto.jp/index.html
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美術館の夜景・・・・じっくり鑑賞するなら三時間以上かけてください。私は最後まで粘りました。
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展覧会は撮影禁止なので、最後にレポート製作現場公開
展覧会の思いでは「図録」学んで楽しむ日本文化。
本業は日本歴史文化思想の研究発表と京都の歴史的山岳寺院ご支援です。
ご興味あれば当方のウッブサイト「問合せ」からどうぞ
http://nakamuranina.jimdo.com/
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岡崎近隣 ・・・ 「南禅寺」門前 大人の隠れ家 京割烹「大安苑」
最後に、美人女将がおもてなす「和の食事処」をご紹介
南禅寺別荘群の一角、参道から少々離れ、静かなくつろぎの場所。
明治の名作庭家「七代目小川治兵衛」通称「植治」、この岡崎界隈の平安神宮や無鄰庵などの造園家として有名です。 その伝統を継承する十一代目による庭園を愛でながら大人のランチ、ディナーできる貴重な空間です。
大広間や個室離れもあり、手頃な価格でお食事できます。南禅寺散策の合間に、庭園を見下ろせる二階カフェで休憩されてもいいかも。
桜や紅葉、その時々、季節を楽しめる料亭です。
京割烹 大安苑 075-752-4333 http://www.taianen.com/index.html
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