青時雨「甘露庭」初公開、建仁寺霊源院
投稿日 2015/05/21
建仁寺塔頭霊源院、特別拝観はじまる
「甘茶」が早く開花したので予定より少し早く特別拝観が始まった。平成27年5月17日から
6月14日まで実施される。今回、新しく造り直された枯山水庭園「甘露庭」の新緑時初公開で
ある。ヤマアジサイの一種である「甘茶」が咲き誇るお庭で、8種類約200株が植えられ、
シーボルトゆかりの「幻のアジサイ、シチダンカ」も植えられている。
このお庭を造る際、お釈迦さまの一生を表す庭づくりを計画し、作庭には小学生たちも参加した
そうです。お釈迦さまの誕生時に甘い雨が降ったことから、生誕を祝う「灌仏会」では仏像に
甘茶を注ぐ風習もあるため「甘茶」を植樹し、涅槃を表す石なども配置したそうです。
「甘茶」
甘露庭を歩いてみる
雨に濡れ一層あざやかな「甘茶」
中巌円月坐像と毘沙門天立像
今年の冬にも特別拝観が行われ、70年ぶりに里帰りした寺宝の中巌円月坐像=重要文化財=と
胎内仏の毘沙門天立像が、約70年ぶりに保管先の京都国立博物館から戻り公開されたが、
今回もまじかに拝見できる。胎内仏は、1996年に新たに発見された毘沙門天立像で、
左手に持つ水晶玉の中には、最澄が持ち帰ったとされる仏舎利が収められている。
これらの貴重な仏像をまじかに拝見することができる。
拝観券に毘沙門天立像
甘露庭を進むと
お庭の奥に見える池
夜間拝観と蛍の放生会
6月6日~8日には、夜間拝観(18時開門)も実施されるが、その際には、なんと蛍の放生会
も行われるということである。なお、建仁寺及びその塔頭寺院は10時からの拝観である。
そして何といっても、お住職はじめお寺の方みなさんがたいへん親切で丁寧で、お心遣いがすばらしい。
私はもう2回も行ってしまいました。普段は非公開で、団体予約で座禅や写経、お茶会などができるが、
ぜひ一度体験してみたいものである。
お庭の隅にお地蔵さん
山門を入ったところ
霊源院山門
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