
京都・嵐山の紅葉の名所を散策します。
法輪寺
嵐山渡月橋のすぐ近くに位置する山の中腹にあります。高いところにあるので、京都市内が一望できる隠れ絶景スポットです。『枕草子』や『梁塵秘抄』、『今昔物語』などにも 登場する古いお寺で、弘法大師空海や、空也上人にもゆかりがあります。
「十三まいり」と「針供養」などの行事も有名です。
渡月橋
嵐山のシンボル、渡月橋。
バックに見える山が、アカマツが茂る中にヤマザクラやカエデが混じり、緑の中に赤や朱色が錦模様を描いて、渡月橋とのコラボレーションで京の秋を彩ります。
宝厳院
一番の見どころは、嵐山を借景として巧みに取り入れた借景回遊式庭園「獅子吼の庭」。「獅子吼(ししく)」とは、「獅子が吼えて、百獣を恐れさせる威力」を意味しています。室町時代に策彦周良(さくげんしょうりゅう)禅師が作庭したもので、江戸時代の京都の名所名園案内記「都林泉名勝図会」にも掲載されているほどの名園です。
広大な敷地の回遊式枯山水庭園で、庭園内に横たわる巨岩「獅子岩」は目を凝らすと獅子の姿が浮かんできます。春は新緑、秋は約3000本の紅葉が赤や黄色に染まり、格別の美しさ。夜間ライトアップも行われ、境内を艶やかに彩るり訪れる人の目を楽しませています。
いつでも拝観できるお寺ではなく、一般公開となるのは春と秋の年2回だけです。
天龍寺
特別名勝の庭園は、足利尊氏が後醍醐天皇の菩提を弔うために、後嵯峨上皇の離宮、亀山殿の跡地に建立したのがはじまりです。嵐山を借景にした夢窓疎石の池泉回遊式庭園で曹源池の中には岩石を組んで渓谷と滝を表しています。「日本の庭に初めて深い思想性を持たせた」といわれる夢窓国師の作庭で亀山(小倉山)と嵐山を借景としており、春は桜、秋は紅葉と四季折々に楽しむことができます。
因みにこの庭園は、日本で一番最初に史跡・特別名勝に指定されました。
宝筐院
思いのほか奥行きのある境内に、楓(かえで)の木々が続き格別の美しさ。色とりどりの楓と苔のコントラストがなんとも美しく風情がある景色と言えるでしょう。入口から門をくぐり、石畳の道の両脇を紅葉が空を覆い、トンネルを作ります。
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