木島櫻谷(このしまおうこく)旧邸 木島文庫公開 春 2023

描く生きる

メイン画像は櫻谷画伯の作画の様子を再現されていて
毀誉褒貶は心外に置く胸中であったと記されていました
ありがたいことに撮影はお許しが出ておりました
京都市指定文化財・国登録有形文化財です

邸宅は洋館 和館 画室など2000坪に及びます
館内には解説をして下さるガイドさんがいらっしゃいましたので
特に力説されていた作品や調度品を極少数ではございますが
ご紹介させていただきます

次の画像は櫻谷画伯が収集された夢二人形です
手のひらに乗るほどの小さなサイズでした。

当時のまま

机上に置かれた品々は今も鼓動を感じる様子でした
あの虎屋さんの通箱がございました
櫻谷画伯は甘いものがお好きだったようです
妻のぽっちりは通箱をお持ちということは
それはそれはご贔屓だったんですねとガイドさんと
花を咲かせていました(虎屋さんでは通箱を井籠(せいろう))
特に櫻谷画伯は練り羊羹がお好みだったようです
そして愛煙家でもあった櫻谷画伯はエジプトタバコを
ご自身で描かれたカエルのタバコ入れにありました。

唐紙

輝く唐紙の襖に圧倒されました
こちらの旧邸は50年間閉ざされていた経歴がありますが
傷みを見ることはなく再開に向けてお手入れをされていた
ご苦労や櫻谷画伯への敬意を感じました
こちらの唐紙の襖だけでなく隅々までその意を感じました。

ゆるやかに

漆喰壁とアール・ヌーヴォー調の階段が
素朴さを感じます
設計にも櫻谷画伯が携わっておられます
だから素朴さと深みを感じるのかもしれません。

作品

動物画や自然画が多くみられます
その為に衣笠という地を選ばれたのかもしれません
当時は田んぼ 畑 池などが広がり大文字も見えたそうです
今からでは想像も出来ない自然に囲まれての作画活動だったのですね
数々の扇子画です カワセミさんもいます
何だか嬉しく思いました。

青竹詩画賛

ガイドさんがこれだけは知っておいてくださいと
仰った青竹詩画賛です
まさにこの心につきます

「浮名 何ぞ願わん一時の誉
拙を養いて草蘆に眠るに如かず
知るや否や個中に幽趣足るを
香を焚きて日び対す」

当時は展示室として作品をこのように展示されていたそうです。

過去 現在 未来

櫻谷文庫さんの画室内部は今も地域の皆様の
アトリエとして絵画教室、書道教室、体操教室などとして
ご利用いただいていますということです
様々な分野で活躍される方達がいらっしゃることでしょう
80畳の広さがあります。

角とぐ鹿

「角とぐ鹿」という作品が描かれた
その当時この唐楓で鹿が角をといでいたということです

櫻谷画伯が居を構えた衣笠には菊池芳文氏 菊池契月氏、福田平八郎氏、
徳岡神泉氏 村上華岳氏 土田麦僊氏 小野竹喬氏 黒田重太郎氏
山口華楊氏 宇陀荻邨氏 金島桂華氏 西村卓三氏 堂本印象氏
三輪晁勢氏 石本正氏をはじめとする多くの画家が移り住み
「衣笠絵描き村」とも称されました

ガイドさんご丁寧な案内をありがとうございました
大変勉強になりました
櫻谷画伯と私も妻のぽっちりも共感するところがありました
夏目漱石氏の批評からの推測で
妻のぽっちりがゴッホのようですねと申しますと
またまたガイドさんとお話が止まらなくなりました

今回ご紹介出来たのは僅かです
定期的に特別公開をされていますので
是非 機会があれば足を運ばれてみてください
美術館や博物館などで観賞するのとは違った空間に引き込まれます。

角とぐ鹿 唐楓
Photo by ぽっちり

皆様に感謝です

KYOTO design事務局様に作って頂いたお名刺を
勤務先でもお渡しすることが出来て感謝です
改めて御礼申し上げます ありがとうございました

またまた会社からいただいたご招待状で伺うことが出来ました
ありがとうございました
妻のぽっちりも大変喜んでおります
夫婦で撮影これからも頑張ります
もちろん仕事も頑張ります。

※当サイトに掲載の内容はすべて掲載時点での情報です。変更となる可能性がありますので、お出掛けの際は念の為事前にご確認ください。

京都貴船 川床料理 べにや