京都、辰年に行ってみたい寺社
京都で辰年にちなんだ寺社です。辰年の守護本尊は普賢菩薩様です。理知、慈悲をつかさどり、単独ではよく「白象」に乗った姿で表現されています。辰は動物にあてはめると龍になりますが、十二支の中で唯一想像上の動物になっています。ここでは、龍にゆかりの寺社を紹介。なお、表題の写真はおみくじです。左から、神寶神社、東寺、北野天満宮、瀧尾神社、豊国神社です。干支のおみくじがあるのは、上賀茂神社、北野天満宮、八坂神社、石清水八幡宮、城南宮、豊国神社、八大神社、平等寺などですが、正月期間限定のところもあり、下鴨神社のように年に一日だけ初干支祭の日限定のところもあります。
1.伏見神寳神社
伏見稲荷大社、千本鳥居を過ぎ途中の細道を上がっていくと伏見神寳神社があります。正面に狛龍の「天龍」と「地龍」が鎮座する特徴的な神社です。境内には、たくさんの龍が。
2.瀧尾神社
東福寺駅に近い瀧尾神社。拝殿の天井に施された龍の木彫りはすごいです。祇園祭の大船鉾の船首にあった龍と同じ流派の制作らしいです。禁門の変で消失した大船鉾が2016年再興された際には、船首の龍頭はこちらの龍を参考に作られたそうです。お正月には、舞台に昇って見られるかもしれません。
3.新宮神社(上賀茂神社内摂社)
上賀茂神社の奥まったところにある新宮神社。龍神が祀られています。普段は閉まっていますが、毎月第2・4日曜日に開門されます。御朱印は、開門の日だけのようです。
4.九頭竜大社
左京区八瀬にある九頭竜大社。慈悲の女神様である九頭竜弁財天を祀っています。昭和になってからの神社ですが、9回まわるお千度で知られ、熱心な参拝者も多い。とても神秘的。
5.九頭龍銭洗弁財天(本圀寺内)
山科区にある本圀寺の境内にある九頭龍銭洗弁財天。八大龍王の中でも神通力が最も強い神様で、金運財運に御利益があるとされています。金の龍は迫力があります。
6.白龍銭洗弁財天(元政庵瑞光寺内)
伏見区深草にある元政庵瑞光寺内にある白龍銭洗弁財天。金運財運だけでなく、福禄寿の幸運を授けてくれると言われています。祈願しながらお金を洗うといいとされています。お金を洗うザルも置いてありました。
7.武信稲荷神社
中京区にある武信稲荷神社。商売繁盛、必勝、命名、名付けに御利益があると言われています。境内にある榎のご神木には、坂本龍馬とお龍との逸話が残っています。折落したご神木で龍が彫られています。
8.八坂神社
京都を守護する五社の一つ、蒼龍を祀る八坂神社。八坂神社本殿の下に龍穴があり、「祇園の御神水」はこの井戸からきていると言われています。
9.神泉苑
二条城の南側にある神泉苑。平安時代から、神泉苑の池に龍が棲んでいるという伝説があります。2023年12月現在は、龍船は移動されているようです。
10.満願寺
平安神宮東にある満願寺。洛陽十二支妙見めぐりの辰のお寺。境内は自由だが、御朱印がいただける時間などが決められているので注意が必要。
11.貴船神社
貴船神社は、水を司る龍神を祀っています。奥宮本殿の下は、「日本三大龍穴」のひとつであると言われています。春日灯篭が並ぶ参道と水占いでよく知られています。
12.下鴨神社
下鴨神社本殿の前庭に、各干支の守り神を祀った社「言社」があります。どこも大国主命の別名で言霊の働きによって呼び名が変わっています。生まれ年の干支ごとに、お参りをしている方が多いです。生まれ年ごとの絵馬もあります。
13.いなり大神
伏見稲荷大社の裏参道にある、いなり大神。小さな社ですが、ここに行くと全ての干支の動物の像が祀られています。自分の干支やその年の干支の像にお参りしてみてはどうでしょうか。
14.六波羅蜜寺
六波羅蜜寺は、空也上人像が有名ですが、ここには辰年にしか見ることができない秘仏があります。本尊の国宝十一面観音像で、辰年(例年なら11月ごろ)にだけ御開帳されます。
15.龍の大きな天井画が見られるお寺
京都には、龍の天井画が描かれたお寺が多くあります。特に大きな龍の天井画には、普通に拝観できる建仁寺、妙心寺。特別公開時に見られる天龍寺、大徳寺、相国寺。中には入れないが外から見ることができる南禅寺、東福寺などがあります。泉涌寺も辰年には公開されるかもしれません。天井龍を見に行くときには事前に調べてから行きましょう。下の龍図(はじめの7図)は、2016年の「禅寺の美-大本山が誇る天井龍」の京都駅地下街でのパネル展示から。
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