京都、午年に行ってみたい寺社
京都で、午年にちなんだ寺社です。午年の守護本尊は、勢至菩薩様です。阿弥陀如来の脇侍としてまつられていることが多い勢至菩薩様は、智慧の光ですべてのものを照らし、人々を迷いや苦しみから救い、悟りの境地に導いてくれる仏様です。ここでは、午、馬にゆかりの寺社を紹介。なお、表題の写真の馬さんは、おみくじです。左から、城南宮、北野天満宮、石清水八幡宮、上賀茂神社、藤森神社、玉田神社です。干支のおみくじがあるのは、上賀茂神社、北野天満宮、八坂神社、石清水八幡宮、城南宮、豊国神社、八大神社、平等寺などですが、正月期間限定のところもあります。
1.上賀茂神社
厄除け、方除けの守護神として崇敬を集める賀茂別雷大神を祭神とする上賀茂神社は、馬との関わりが深く、乗馬発祥の地ともいわれており、現在も白馬が飼育されています。また毎年1月7日には、白馬を引いて除災招福を祈る「白馬奏覧神事」が行われています。
2.藤森神社
神功皇后が新羅侵攻から凱旋し、この地に軍旗や武器を埋めて祀ったのがはじまりと伝わる藤森神社。毎年5月5日には藤森祭が行われますが、その中で行われる「駆馬神事」では勇壮華麗な馬上の妙技を見ることができます。
3.貴船神社
京の水源を守る神として信仰を集め、日照りや長雨が続くと朝廷から度々奉幣使が遣わされ、雨を願う時は黒馬を、晴れを願う時は白馬を奉納されていました。これが今日の絵馬のもととなったとされ、絵馬発祥の地といわれています。
4.本教寺
伏見大手筋にある本教寺。洛陽十二支妙見の午(南)の方角のお寺(第7番)にあたります。商店街の中にあり、普段は静かで落ち着きのある境内です。
5.勢至菩薩様を祀るお寺
大原三千院の往生極楽院内陣に安置されている阿弥陀三尊像(阿弥陀如来、観世音菩薩、勢至菩薩)はそれぞれ国宝に指定されています。京北の常照皇寺にも阿弥陀三尊像が安置され需要文化財に指定されています。大原野の正法寺には石像の阿弥陀三尊像があります。また、知恩院の勢至堂は勢至菩薩様をご本尊としてお祀りしていますが、現在勢至堂修理工事中のため令和12年まで入ることはできません。他にもいくつかの寺院に安置されています。
6.粟田神社
粟田神社は、京の七口のひとつ粟田口にあり、旅人を守護する神社として尊崇されています。石段終わりに、明治期に奉納された日本最大級の大きな神馬像があります。
7.乃木神社
伏見区桃山にある乃木希典陸軍大将を祀る乃木神社。拝殿の前に狛馬が安置されています。出世、勝負などのご神徳で信仰を集めており、栗の形をしたユニークな「勝ちま栗絵馬」や、「勝ま栗」など勝運祈願グッズもあり、人気です。
8.田中神社
伏見区横大路にあり競馬ファンが参拝する神社として知られ、拝殿前には境内にあった樹齢200年の大木から作られたという雌雄一対の馬の木像が安置されています。また絵馬は、「馬九行久」(=うまくいく)という文字と、九頭の馬の絵が描かれています。
9.玉田神社
社伝によると710年の創建とされ、鬼門除けのうかがいをたてられたと伝えられている。この地で育ち宮中へ献上された名馬が宮中の火災を知らせ、身を挺して大火を鎮めたことから、火難除けの神社としても知られています。最近は、季節の行事ごとに様々なかわいい飾り付けがつけられたり、ハートや猫の飾りもたくさん。
10.綾戸國仲神社
南区久世にある綾戸國中神社は、素盞鳴神が自ら刻んだという馬の形をした「駒形」を御神体としています。馬の神社ということで、馬に携わる方がよくお参りに来られるそうです。
11.大将軍神社
東山区三条にある王城鎮護のため四方に祀った大将軍神社の一つ。方位の神様、厄除けの神様と信仰を集める神社です。この地は、かつて鵺の森とも呼ばれ、源頼政の鵺退治の伝説が残る場所です。境内に立つ馬の像は、源頼政の鵺退治にまつわる馬といわれています。
12.東寺灌頂院
東寺灌頂院は、4月21日の「正御影供」の時に灌頂院の中にある「閼伽井」(あかい)と言う井戸を蓋うお堂の庇に三枚の絵馬が架けられる。その馬の絵でその年の天候や農作物の出来を占うそうである。
13.下鴨神社
下鴨神社本殿の前庭に、各干支の守り神を祀った社「言社」があります。どこも大国主命の別名で言霊の働きによって呼び名が変わっています。生まれ年の干支ごとに、お参りをしている方が多いです。生まれ年ごとの絵馬もあります。
14.八霊社(伏見稲荷大社内)
伏見稲荷大社の裏参道にある、八霊社さん。小さな社ですが、ここに行くと全ての干支の動物の像が祀られています。自分の干支やその年の干支の像にお参りしてみてはどうでしょうか。
15.十二支の寺社
萬福寺塔頭宝善院は、守り本尊干支八佛が祀られています。
相国寺塔頭光源寺には、十二支の襖絵、自然石で十二支を表現したお庭などがあります。
光源寺は特別拝観時にのみ拝観できます。
大山崎にある小倉神社は、参道に十二支の石像が干支順に並んでいます。
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