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魔界スポットめぐり 貴船神社
縁結びのパワースポット 貴船神社
社名は古くは木船・貴布祢とも書かれましたが1871年以降「貴船」と改められました。
延喜の制には名神大社となり、二十二社の一つに列せられました。
818年以来歴朝の奉幣祈願が度々あり、もっぱら祈雨・止雨の神として崇められ祈雨には黒馬、祈晴に白馬または赤馬が献せられるのが例でした。
江戸時代には賀茂別雷社(上賀茂神社)の摂社とされましたが、明治以後、独立した本殿、拝殿、権殿等があり、本殿は1863年(文久3)に改修されました。川に沿って上ると奥の宮があります。
また境内には祈雨の行事を行った雨乞の滝、奥宮本殿の西には船石といって舟の形に積んだ石里があります。
貴船神社(本宮)への道
貴船口
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貴船と鞍馬、それぞれへ向かう分岐点です。左へ曲がり橋を渡ると貴船へ、右方向へ道なりに直進すると鞍馬へ向かいます。この交差点には貴船神社の一の鳥居があります。傍には末社である梶取社があり梶取大神が祀られています。
貴船口駅
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電車でお越しの場合は、比叡電鉄に乗り、貴船口で下車します。貴船方面へは、駅前のバス乗り場から貴船行の京都バスに乗ります。
逆方向に少し歩くと、貴船神社の一の鳥居があります。
貴船神社(本宮)は「貴船口」から2.1Kmあります。
徒歩→坂道を約25分。※道が狭く交通量が多いのでご注意ください。
京都バスへ乗り換え→約5分で「貴船」下車、後徒歩約5分。
お車→「貴船口」から貴船神社まで渋滞がない場合で約9分。
徒歩で貴船神社(本宮)へ向かう
● 徒歩で本宮に向かう途中には蛍岩や梅宮社と白石社があります。
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蛍岩
貴船は蛍岩の名所としても有名です。平安時代の女流歌人・和泉式部が「もの思へば沢の蛍もわが身より あくがれいづる魂かとぞみる」という歌を詠んだことから、蛍岩と呼ばれるようになったと言われています。
毎年6月下旬頃から7月にかけて、ゲンジボタルやケイケボタル等を楽しむことが出来ます。
梅宮社
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白石社
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梅宮橋の側にある梅宮社では、御祭神として木花咲耶姫命が、貴船川にかかる蛇谷橋の側にある白石社では下照姫命が祀られています。
~恋の宮「みずうらみくじ」~貴船神社(本宮)
貴船神社(本宮)
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京都が山背(山城)の国からの水神を祀る社「山城国愛宕郡 貴布禰神社」として『延喜式神名帳』に記載されています。また、日本の最高位・正一位の神階を授けられており、分祀が全国に約500社ほどあります。ご祭神は高龗神(たかおかみのかみ)で、この神は奥宮の闇龗神(くらおかみのかみ)と同じ水の神です。これは平安京の遷都後も、貴船の地は御所の真北に位置し(結界も引かれていたとも言われます)、鴨川の水源となるため、京都の水源を守る神として信仰が深まったものと言われています(もとは木生根、木生嶺として山林守護の神として祀られていたという説もあります)。
高龗神(たかおかみのおおかみ)、闇龗神(くらおかみのかみ)の高は山の尾根筋、闇は深谷や谷間で、「龗(おかみ)」という字は「龍」を意味する古語です。
絵馬発祥の地
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818年以来歴朝の奉幣祈願がたびたびあり、祈雨には黒馬、祈晴に白馬または赤馬が献せられるのが例でした。時代が移るにつれ馬に変えて「板立馬」が奉納されるようになり、この「板立馬」が現在の絵馬の原形とされています。貴船神社は絵馬発祥の社としても知られています。
みずうらみくじ
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縁結びを願う方はまず本宮で願い事を結び文に書いて結社(中宮)の結び処に結び合わせて祈願して下さい。霊験あらたかで願い事がかない、生涯の幸福が得られると言われています。
お参りの順番は、本宮、奥宮、その帰りに結社(中宮)へと参るのが古くからの習わしです。
~縁結びの神~貴船神社・結社(中宮)
貴船神社・結社(中宮)
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縁結びの神「結社御祭神・磐長姫命(いわながひめのみこと)」が祀られ、和泉式部の故事を生んだのはこの結社(中宮)です。
本宮より上流に向かい約300メートル、徒歩約5分、左手山側に案内があります。石段を上った小高い処に結社、拝殿、天の磐船があり、奥には和泉式部の歌碑があります。平安期にはすでに縁結びの神様として、多くの人がお参りしています。和泉式部も夫の心変わりに貴船にお参りをし、貴船川をとぶ蛍を見て、歌に託して祈願されたら、ほどなく願いが叶い、夫婦仲が円満に戻ったという故事があります。
えんむすび
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縁結びを願う人は、「結び文」を結び合わせて祈願すると願いが叶います。
男女間の縁だけでなく人と人、子授けなどあらゆる縁結びに、今では、就職、入学、企業間の縁結びなどいろいろな願掛けに願いが叶うと言います。以前は、境内のススキなどの細長い草の葉を結び合わせて縁結びを願っていましたが、今は、本宮にある結び文(むすびぶみ) に願いごとを書いて結び処にむすんで下さい。
※結び文は本宮にあり、有料です。
船形の自然石
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貴船川は京都の水の起源、賀茂川の源流にあたり、貴船神社・本宮は水神「高おかみの神」を祭っています。神話の時代に玉依姫は黄船に乗って浪花の津(大阪湾)から、淀川、鴨川をさかのぼり貴船川へ入られ、水源の地・奥宮辺りの水の湧き出るところに船を留め、そこに御社殿を建てたと言う伝説があり、結社御祭神・磐長姫命の御料船として結社境内に納められています。貴船石は庭石として大変貴重で、本宮に船の形の石庭、奥宮に船形石と伝説に由来し、船の形置かれています。
思ひ川橋
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貴船神社結社より上流500メートル、徒歩約10分。結社と奥宮の中間、奥宮まであと7、8分です。奥宮参道の入り口に架かる橋を「思ひ川橋」といい、その下の流れが「思ひ川」で貴船川に合流します。昔、貴船神社本宮がまだ奥宮にあったころ、御物忌(おものいみ)川といって、貴船神社に参詣する時には、その川で禊(みそぎ)をして心身を清めたのだろうといわれています。
~京都の結界、パワースポット「龍穴」~ 貴船神社・奥宮
貴船神社(奥宮)
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この奥宮は本宮の上流約700m(徒歩片道約15分) の所にあり、以前はここが本宮でした。永承元年(1046年)に水害で被災したため、天喜三年(1055年)に、現在の本宮に遷座されました。奥宮の祭神は闇龗神(くらおかみのかみ)を祭神とするが、本宮の高龗神と同じ神であるとされています。
降雨、止雨を司り、降った雨を地中に蓄えて適量湧き出させる働きを司る神様で、「龗(おかみ)」という字は「龍」を意味する古語です。
狛犬
狛犬は風格があり、威風堂々としています。古くは獅子と言っていました。
丑の刻参り
貴船神社は丑の刻参り発祥の地としても知られています。宇治の橋姫が丑の刻参りをして男に呪いをかけた伝承からうまれた「鉄輪」は安部清明も登場する謡曲で、頭に鉄輪をつけ鬼女となった悲しい女性の話ですが、本来の丑の刻参りは祭神が丑年丑月丑日丑刻に降臨した古事に因み、心眼成就すると言うことです。
※橋姫が頭にかぶっていた鉄輪(かなわ)を置いたとされる「鉄輪掛石」が今も叡山電鉄「貴船口」駅のかたわらにあり、能の夫婦の住まいは、下京区堺町通松原下ルです。河原町通りの五条と六条の間の左手辺り『鉄輪井戸』として今でも史蹟として残っています。
龍穴
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拝殿の奥、本殿の下に龍穴があります。龍の神「龗」(おかみ)はその昔、龍の水飲み場と言われた神泉苑の池で水を飲まれたのでしょうか。
船形石
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奥宮本殿の西側にあり、船の形をしています。神武天皇の母神様・玉依姫さまが浪速(今の大阪)より水源の地を求め、黄色の船に乗って鴨川をさかのぼり、貴船川から着き、そのとき乗ってこられた船を小石で積み囲み隠したと伝えられています。
もみじのトンネル
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貴船街道
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二ノ瀬駅ライトアップ
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もみじのトンネル
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