大西清右衛門(おおにしせいうえもん)
千家十職の釜師・大西家の十六代当主。
昭和36年に十五代清右衛門の長男として京都市に生まれる。大阪芸術大学美術学部彫塑科卒業。平成5年に十六代を襲名し、平成10年、初個展を京都で 開催するとともに、工房を設ける京都市中京区釜座町に「大西清右衛門美術館」を開設、館長に就任する。
平成8年に芦屋釜の幻の技法とされた「挽き中子技法」の再現に成功、平成18年には歴代中の名手・二代浄清作「夜学釜(慈照寺蔵)」の復元に成 功するなど、過去の技法や名品を手本とし、新たな創造を試みている。
平成15年、京都市芸術新人賞受賞。平成18年、京都府文化賞奨励賞受賞。
著書に『茶の湯の釜』。