山科疏水沿いにひっそりと佇む、通常は非公開の寺院、安祥寺。
山号を吉祥山、院号を宝塔院とよび弘法大師を宗祖として尊信し、その教義を弘め、衆生済度の聖業に精進する高野山真言宗に属する寺院です。平安京遷都から約50年後の嘉祥元(848年)、藤原順子皇太后により建立発願、弘法大師の孫弟子にあたる恵運僧都が創建した由緒ある古刹で、江戸時代に再建された堂宇が今に伝わります。
【拝観エリア】
観音堂、地蔵堂、大師堂、青龍殿、境内全般、十一面観音菩薩立像(重要文化財)は観音堂内間近で見ることができます。国宝の五智如来坐像の祀られていた多宝塔跡、昨年7月に完成した蘚苔蟠龍、地蔵堂天井画など自由に境内を拝観頂けます。