両足院 りょうそくいん
- 知足院
建仁寺派の塔頭寺院
両足院は、建仁寺の開山・明庵栄西(みんなんようさい)禅師の法脈・黄龍派(おうりょうは)を受け継ぐ龍山徳見(りゅうざんとっけん)禅師を開山とする臨済宗建仁寺派の塔頭寺院です。
現在の両足院は、開山当時「知足院」と号していました。知足院は、龍山徳見禅師の遺骨が知足院に葬られてからは、徳見禅師の法脈を継ぐ当院3世文林寿郁(ぶんりんじゅいく)の両足院・一庵一麟(いちあんいちりん)の霊泉院などの黄龍派寺院の本院でした。創建された当時の両足院は、知足院の別院、または徒弟院(つちえん)として建仁寺開山堂・護国院の中にありましたが、天文年間の火災の後、「知足院・両足院」両院を併せて「両足院」と称する事となり現在に至ります。
また、両足院は、室町時代中期まで「五山文学」の最高峰の寺院でありました。江戸時代に入っても10世雲外東竺など当院の住持が、五山の中で学徳抜群の高僧に与えられ最高の名誉とされる「碩学禄」を授与されたこともあり、「建仁寺の学問面」の中核を担いました。
半夏生の寺
初夏になると緑の葉が一部を残して白くなる半夏生が、池泉廻遊式庭園の池辺を彩ります。
半夏生の葉っぱが白っぽく、半分お化粧したようになる姿と、観音様が救済のために変化されるイメージが重なることから、大切に育てられています。
通常は非公開ですが、初夏の特別拝観の時期は拝観可能になります。
饅頭伝来の場
中国から来た林浄因(りんじょういん)という中国の僧が、このお寺に饅頭(まんじゅう)を初めて伝えたと言われています。当時の饅頭といえば、中華まんのような食べ物だったので、中身の肉を小豆に変えることで、日本の饅頭ができたそうで す。
- 所在地
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〒605-0811
京都府京都市東山区大和大路通四条下る4丁目小松町591 - TEL
- 075-561-3216
- FAX
- 075-561-3270
- 創建年
- 1358年(正平元年)
- 宗派
- 臨済宗建仁寺派
- 本尊
- 木造阿弥陀如来立像
- 開基
- 龍山徳見(りゅうざんとっけん)
- 料金
- ※通常は非公開です(季節によって特別拝観あり)
- 時間
- 電話受付 10:00~16:00
- 駐車場
- なし
- 交通アクセス
- 市バス「四条京阪」下車、徒歩約5分
「東山安井」下車、徒歩約3分
「南座前」下車、徒歩約10分
「清水道」下車、徒歩約10分
「祇園」下車、徒歩約10分
阪急電車「京都河原町駅」下車、徒歩約10分
京阪電車「祇園四条駅」下車、徒歩約7分 - 公式Webサイト
- https://www.ryosokuin.com/
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