
けいしゅんいん
桂春院
妙心寺塔頭 桂春院
桂春院は、妙心寺境内北東に位置する妙心寺塔頭のひとつです。
宗派は臨済宗東海派。本尊は薬師如来像です。
開祖は妙心寺73世・水庵宗掬(すいあん そうきく)と言われています。
創建、変遷についてはよくわかっていません。
安土・桃山時代、1598年、武将・津田秀則により、見性院(けんしょういん、見性庵)として創建されたとも、江戸時代の1631年に美濃の豪族・石河壹岐守(いしこいきのかみ)貞政が、水庵宗掬を開祖として創建したとも言われています。
方丈の東南に築山があり、三方に四つの庭があります。庭は国の史跡名勝に指定されています。
重要文化財である「無明慧性(むみょうえしょう)墨蹟」や、「法雲閑極墨蹟」、「古林清茂墨蹟」、「大燈国師墨蹟」、「寂室元光墨蹟」、「大愚宗築墨蹟」などが所蔵されています。
趣の異なる4つの庭
桂春院の庭園は複数の趣の異なる枯山水庭園からなります。唯一白砂が使われている坪庭「清浄の庭」、一面に敷かれた苔がしっとりとした風情を醸し出す「侘の庭」、一段高い場所に建つ方丈から飛び石を見下ろす「思惟の庭」、そして最も大きく、大刈込が特徴的な「真如の庭」。
これら庭園は国の名勝に指定されたもので、どの庭園も見ごたえがあります。
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