京都の観光スポット

けだいじ

華台寺

京都府久世郡久御山町は、宇治川や木津川に囲まれた町です。昔は、「巨椋池(おぐらいけ)」という淡水湖が町の土地を占めていましたが、終戦までには農地等に干拓されました。干拓前は、蓮(ハス)などが自生していたそうです。この池が存在した当時、蓮の景勝地として特に文学者に親しまれたようです。
池が登場する主な文学作品は、『万葉集』や『巨椋池の蓮』などがあります。まず、『万葉集』に池のことを雑歌として収録したのは、あの柿本人麻呂です。この歌から、「伏見」という地名が生まれたそうです。続いて、和辻哲郎の『巨椋池の蓮』という手記。大正時代に和辻が、池で蓮見船に乗船した時のことを描いたものです。これは、池に生息していた蓮の景観がいかに見事だったかということが分かります。
現在の巨椋池干拓地の大部分は、農地やインターチェンジ等の道路に変わりました。その巨椋池の蓮の一種が見られるのが華台寺です。華台寺で蓮と池にまつわる本を片手に、当時の景観を想像しては如何でしょうか。

(文:ひらりん)

苦抜地蔵

華台寺は九品山往生院とも呼ばれ、元は天台宗の寺院でした。皇室からの帰依も深かったそうです。広い境内には本尊の「苦抜(くぬき)地蔵」があり、もろもろが抱える苦しみを抜いてくださると言われています。立派な法然上人尊像も見ものです。

所在地
〒613-0041 京都府久世郡久御山町中島法楽寺16
正式名
九品山往生院華台寺
山号
九品山
宗派
浄土宗
本尊
地蔵菩薩立像(苦抜地蔵)
創建
1019年
交通アクセス

京阪本線「淀駅」下車、巡回バスに乗り換え「中島」下車徒歩1分

公式ウェブサイト
http://www.town.kumiyama.lg.jp/contents_detail.php?frmId=335
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