
ほうおんじ
報恩寺
鳴虎のお寺
後柏原天皇の勅旨で、1501年に慶誉が再興し浄土宗寺院となり、天正年間(1573~92)に現在地に移りました。豊臣秀吉が寺宝で中国の画人四明陶佾(しめいとういつ)が描く虎の図を聚楽第に持ち帰りましたが、虎が夜毎吠えて眠れず、寺に返したという逸話があります。その虎は水を飲む姿が描かれており、毛の色の長さ、方向が一本一本さまざまに描かれて分けられており、立体の像の見えることから左右から違って見えるといい、寅年の正月三が日に限り公開されています。
撞かずの鐘
重要文化財の梵鐘は平安時代末期の作で「撞かずの鐘」といわれています。
その昔、梵鐘は付近一帯の織屋で朝夕に時を知らせ、仕事の始まりと終わりの合図にされていました。ある日、寺の近くの織屋に奉公していた丁稚と織子が、暮六つの鐘がいくつ鳴るかで口論となり、自分が主張した数の鐘が鳴らなかったために織子が鐘楼に帯をかけて死んでいたそうです。そして以後は朝夕の鐘は撞かれなくなり、除夜と大法要の時にのみ撞かれるようになったといいます。現在は大晦日の「除夜の鐘」にて一般の参拝者も撞くことができます。
門前の石橋は秀吉の侍尼・仁舜尼の寄進で、擬宝珠に「慶長七年架橋」の刻銘があります。現在は埋められてしまった小川(こがわ)の名残を止める貴重な遺構の一つです。
また、客殿には黒田長政が死去した部屋があり、長政の位牌と、その父・官兵衛の位牌が安置されています。観世流家元歴代や、志野流香道家元蜂谷家歴代の菩提寺でもあります。
- 別名
- 鳴虎
- 所在地
- 〒602-0066 京都市上京区小川通寺之内下ル射場町579
- TEL
- 075-414-1550
- FAX
- 075-414-2428
- 正式名
- 報恩寺
- 山号
- 尭天山
- 宗派
- 浄土宗
- 本尊
- 阿弥陀三尊
- 創建
- 1501年
- 料金
拝観料 500円(電話・ハガキで要予約)
- 時間
9:00~16:00
- 駐車場
有り 自家用車10台分
- 交通アクセス
地下鉄「今出川」下車 徒歩10分
市バス「堀川上立売」下車 徒歩3分- 備考
特別拝観日:寅年の1月1日~3日。鳴虎などの寺宝展。
毎年大晦日23:45~25:00頃まで除夜の鐘を撞くことができます。- 近郊の観光スポット
-
- 宝鏡寺 [ 約110m ]
- 妙顕寺 [ 約220m ]
- 本法寺 [ 約230m ]
- 林孝太郎造酢 [ 約300m ]
- 白峯神宮 [ 約320m ]
- 妙蓮寺 [ 約340m ]
- 水火天満宮 [ 約370m ]
- 三時知恩寺 [ 約390m ]
- 妙覚寺 [ 約430m ]
- 雨宝院 [ 約610m ]
- 本隆寺 [ 約620m ]
- 晴明神社 [ 約620m ]
- 染・四君子工房 [ 約660m ]
- 岩上神社 [ 約670m ]
- 首途八幡宮 [ 約680m ]
- 玄武神社 [ 約740m ]
- 大光明寺 [ 約740m ]
- 相国寺 [ 約850m ]
- 相国寺承天閣美術館 [ 約870m ]
- 上御霊神社 [ 約870m ]
- 虎屋 京都ギャラリー [ 約900m ]
- 釘抜地蔵 [ 約990m ]
※ [ ] 内は、報恩寺からの直線距離
- 近郊の食事処
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- パンケーキハウス Cafe Rhinebecke [ 約720m ]
- 虎屋菓寮 京都一条店 [ 約900m ]
- とらや 京都一条店 [ 約940m ]
※ [ ] 内は、報恩寺からの直線距離
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