
ちょうほうじ
長法寺
天台宗延暦寺の末寺で、910年(延喜10)三井寺の開祖智證大師の弟子、千観上人が開基。千観上人が諸国を巡歴の途中、観世音菩薩が夢にあらわれ、「この地に留まってお寺を建てよ」とのお告げがあり、それに従ってお堂を建てたのが長法寺の起こりと伝えられています。
かつて平安時代の仏画の二大傑作の一つと言われた「絹本著色釈迦金棺出現図(けんぽんちゃくしょくしゃかきんかんしゅつげんず)」掛幅(国宝)を近年まで所蔵していたことから、平安時代にはかなり栄えていたことがうかがえます。
京都洛西観音霊場第九番札所。
朧泉(おぼろのいずみ)
境内の西北隅に巌窟があり、いまも泉(朧泉)が湧き出しています。「溺泉(おぼろのいずみ」「溺水(おぼろすい)」とも呼ばれ、枯れることなく清涼水が湧き出ているため、山号が清厳山と名付けられたそうです。
また、境内には、千観供養塔と伝えられる鎌倉時代の三重の石塔が現在も残っています。
春にはヤマブキ、冬には寒椿が楽しめます。
※このページの内容は掲載時点での情報です。変更となる可能性がありますので、お出掛けの際は事前にご確認ください。