山科疏水 やましなそすい
京都に水を運ぶ山科疏水
山科疏水は、琵琶湖疏水の流路のうち、四ノ宮~日ノ岡間約4.2kmを通る部分の通称です。
琵琶湖疏水の豊富な水は水力発電に利用され、西陣織の発展や日本初の路面電車開通など明治維新後低迷していた京都の復興に大きく貢献しました。現在でも農業、防火用水、水力発電など、幅広く活用されています。
この一帯は、インクラインや水路閣、第1~第3トンネルの各出入口、日本初の鉄筋コンクリート橋、コンクリートアーチ橋など12箇所が国指定史跡されています。また各トンネル出入口の門には各意匠が施され、著名人の扁額が掲げられています。
自然豊かな水辺の散歩道
疏水沿いに桜並木が続き、その脇には遊歩道があり、水面を流れる花びらと共に、東から西へのんびり歩くと気持ちいいです。京都の人々の散歩コースとしても親しまれている道です。
春には桜が咲き乱れ、全長約4kmの“桜のトンネル”が続き、桜の下には菜の花が咲き誇ります。菜の花と桜が同時に撮影できるスポットは京都でも限られており、おすすめです。
また、秋には紅葉が見事に紅く染まり人々の目を楽しませてくれます。
「京都の自然200選(歴史的自然環境部門)」にも選ばれており、風致地区として景観も守られています。
途中には稲荷社を祀った永興寺や、金箔に覆われた大梵鐘で有名な本圀寺など、立ち寄りスポットが多数あります。
【桜の本数】 約660本
- 所在地
- 京都市山科区御陵界隈
- 正式名
- 山科疏水
- 時間
- 24時間開放
- 交通アクセス
- JR・京阪・地下鉄「山科駅」下車、東へ徒歩約10分
地下鉄東西線「御陵駅」下車、北へ徒歩約5分
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