了徳寺 りょうとくじ
- 大根焚寺
浄土真宗大谷派の寺院で、正西法師によって建てられました。
ご本尊は、聖徳太子自らが桂の木を彫ってつくったと伝えられている阿弥陀如来像。応仁の乱後、こちらに安置されたと伝えられています。阿弥陀如来像の横には仏師湛慶(たんけい)の作とされる木造の親鸞聖人坐像、「帰命尽十方無碍光如来(きみょうじんじっぽうむげこうにょらい)」の名号を収納した御厨子などが安置されています。また境内の外にも親鸞聖人の銅像が建つ他、中庭にある「すすき塚」には、親鸞聖人が筆の代わりにしたというゆかりのすすきが植えられています。
ここ了徳寺と親鸞聖人は、深いかかわりがあるのがわかります。
大根焚き
毎年、12月9・10日に催される「大根焚き」の行事で知られています。
その由縁は、鎌倉時代の1252年(建長4)親鸞が愛宕山中の月輪寺からの帰途、鳴滝で説法をし、それに感銘を受けた人が、他に何ももてなすものがないので、塩炊きの大根を馳走しました。それに応えて、親鸞はすすきの穂の束を筆代わりとし、「歸命盡十方無礙光如來」の十字名号を書いて、その礼としました。この故事に因んで行なわれる報恩講の通称が、大根焚きです。大根焚きでは3000本もの大根が炊かれ、この大根をいただくと中風にならないと言われています。毎年、多くの参拝者が訪れます。
- 所在地
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〒616-8242
京都市右京区鳴滝本町83 - TEL
- 075-463-0714
- 正式名
- 了徳寺
- 創建年
- 1524年(建長4)
- 山号
- 法輪山
- 宗派
- 真宗大谷派
- 本尊
- 阿弥陀如来
- 開基
- 正西法師
- 交通アクセス
- 京都市バス26系統「鳴滝本町」下車、徒歩5分
- 公式Webサイト
- https://www.ryoutokuji.or.jp/
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