涌泉寺 ゆうせんじ
- 松﨑山涌泉寺
- 松ヶ崎檀林
1918年(大正7)5月、松ヶ崎集落にあった同じ日蓮宗の妙泉寺と本涌寺が合体し、両者の寺名をとって成立した日蓮宗の寺院です。ただし、当寺の現在地はかつての本涌寺の寺地にあたり、妙泉寺の敷地は今松ヶ崎小学校の校地となっています。
五山の送り火
涌泉寺は五山の送り火のうち「妙法」の文字を灯す寺院で知られています。毎年8月16日には松ヶ崎集落の住人により送り火の「妙法」の二文字が松ヶ崎の西山(万灯篭山)と東山(大黒天山)に灯されます。
松ヶ崎題目踊り
送り火の前夜の8月15日と当日の16日の両日には、境内にて「松ヶ崎題目踊り」と「さし踊り」が行われます。「松ヶ崎題目踊り」は鎌倉末期に日像によって布教を受けた際、村民が説教に感激してお題目を唱えながら踊ったとされたものと言われています。
大太鼓五基を独特のばちさばきで打ち鳴らし、その両側には男性組と女性組が向かい合ってお題目を掛け合い唄います。その周りで輪になり、扇を手に持ち「法 法」「なーん なーむう」「みょー」「蓮華経」と扇を返しながら踊ります。またこの題目踊りは、かつて後水尾天皇の天覧に供したとも伝えられています。
現在、「松ケ崎題目踊り・さし踊り」は京都市無形民俗文化財に登録されており、「日本最古の盆踊り」ともいわれています。
- 所在地
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〒606-0945
京都市左京区松ヶ崎堀町53 - 正式名
- 松﨑山涌泉寺
- 創建年
- 1918年(大正7)
- 山号
- 松﨑山
- 宗派
- 日蓮宗
- 本尊
- 十界曼荼羅
- 開基
- 源保光
- 文化財
- 松ケ崎題目踊・さし踊(市・無形民俗文化財)
- 交通アクセス
- 地下鉄「松ヶ崎東口駅」下車、東北へ約500m
市バス「松ヶ崎海尻町」下車、東北へ約500m
叡山電鉄「修学院駅」下車、徒歩約10分
京都バス「修学院」下車、徒歩約10分 - 公式Webサイト
- http://www.yusenji.com/
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