若一神社
若一神社の鳥居
Photo bykojiro
平清盛公
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若一神社 にゃくいちじんじゃ

平清盛の別宅

若一神社の境内に、「平清盛公西八条殿跡」という石標があります。この石標が示す通り、この辺には平清盛の別邸である西八条殿があり、それは、現在の梅小路公園にかかるほどの広大な敷地でした。清盛は出家後、ほとんどを福原(神戸)で過ごしており、ここには主に妻の時子が暮らしていたとされています。しかし、清盛が亡くなった翌々日に放火により焼かれ、都落ちの際には平氏自らが火を放ち、豪勢な邸宅は焼失してしまいました。

開運出世のご利益の由来

平清盛が熊野詣でに参った時に、「土中に隠れている 御神体を探せ」とのお告げがあり、帰京して探したところ、『若一王子(熊野権現の第一王子)』の御神体を発見し、邸宅内に社を造りこれを祀ったのが若一神社の始まりとされています。
そしてその翌年、清盛は太政大臣に任ぜられ平氏の勢威がのびたことから、開運出世のご利益があるとされています。

平清盛手植えの楠

境内には、西大路通にはみ出す巨大な楠があります。この楠は、平清盛手植えとされ、西八条第が火をかけられた時も焼け残りました。以後若一神社の御神木として大切にされてきました。そして、この木を切ったり移し替えようとすると、必ず祟りがあったと伝えられます。平安や鎌倉時代の事だけでなく、昭和の初め、市電工事の際にどけようとしたところ、工事関係者に次々と事故や不幸が襲い、やむなく断念したといういわく付きの楠なのです。
そのため、ここだけ道が真っ直ぐではないのです。

若一神社の神供水

近年復活した名水で、清盛が高熱に犯された際、この水で体を冷やしたと伝えられています。この神共水は平家物語にも記述があり、開運出世の水として、また地元では新生児誕生の産湯としても使われています。
京の銘水のひとつでもあり、また自由に飲めると言うので近隣の方もお水をもらいに来られています。

所在地
〒600-8863
京都市下京区七条御所ノ内本町98
TEL
075-313-8928
FAX
075-322-2440
正式名
若一神社
御祭神
若一王子
例祭
11月10日
料金
無料
時間
終日
駐車場
有り(自家用車4台分、無料)
交通アクセス
JR京都線「西大路駅」下車、徒歩約5分
市バス「西大路八条」下車、徒歩約1分
公式Webサイト
http://www.kyoto-jinjacho.or.jp/shrine/05/010/index.html
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