浄住寺 じょうじゅうじ
上桂・山田岐れ交差点を過ぎ更に行くと、右「地蔵院」左「浄住寺」の石碑が立っています。左に曲がるとすぐにお寺があります。民家に囲まれていますが、参道に入ると別世界が広がります。
観音霊場第三十番札所です。
歴史
寺伝によれば、810年(大同5年、弘仁元年)に嵯峨天皇の勅願により、円仁(慈覚大師)が天台宗寺院として開創したと伝えられています。当時は「常住寺」と号していましたが、1261年(弘長元年)公卿葉室定嗣が中興し「浄住寺」と改められ、葉室家の菩提寺として栄えました。
正慶2年(1323年)絵図によれば、本堂・鐘楼・舎利殿など多くの堂宇が立ち並んでいた様子が描かれています。
しかし、鎌倉時代末期の元弘3年(1333年)4月、六波羅探題軍と千種忠顕率いる後醍醐天皇軍が交戦した際に、浄住寺は全焼します。その後も、応仁の乱以降に度々兵火に遭って荒廃し、永禄10年(1567年)に全焼しましたが、1687年(貞享4年)葉室頼孝の開基、黄檗宗の僧鉄牛道機を中興開山として再興され、黄檗宗の寺院になります。
寺宝には、叡尊自叙伝の古写本である「感身覚正記」が有名です。
見どころ
境内全域が京都市の文化財環境保全地域に指定されており、自然豊かな寺です。
夏は青紅葉・秋は紅葉、観光客も少なく必見の穴場スポットです。
- 所在地
- 京都市西京区山田開町9
- TEL
- 075-381-6029
- 創建年
- 810年(大同5年、弘仁元年)
- 山号
- 葉室山
- 宗派
- 黄檗宗
- 本尊
- 如意輪観音
- 交通アクセス
- 阪急電車「上桂」駅下車,徒歩約10分
京都バス「苔寺・すず虫寺」下車,徒歩約5分 - 公式Webサイト
- https://jojuji.org/
- 備考
- 境内自由(本堂・方丈は通常非公開)
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