“うつす”ということに始まった文化の継承。明治期から受け継いできたコロタイプという印刷技術を用いて、便利堂もその大切な役割をになってきました。世界でも稀少となったコロタイプ印刷で精緻な複製を作ること、耐久性や耐候性にすぐれた紙やインキにこだわり、後世へと受け継がれる品々を作り続けています。
　
天災の多い日本に住むわたしたちが、大切な文化資源をまもることについて、世代を超えて一緒に考えること、また古典的な技術に触れて、近代の新しい技術を知ることは、世代にかまわずとても興味深いことです。
　
今回、京都文化博物館４階の展示室をお借りして開催する展覧会の見所は、法隆寺金堂壁画の原寸大コロタイプ複製、また、昨今も話題となりました高松塚古墳壁画の発見４５周年を記念して制作されました、原寸大カラーコロタイプ複製です。
　
みなさまお誘い合わせの上、どうぞご高覧くださいませ。