特別拝観 建仁寺正伝永源院 ~平成26年12月7日
投稿日 2014/11/30
茶人・織田有楽斎ゆかりの寺院
織田信長の年の離れた弟であり、茶人として知られる織田有楽斎。
大阪冬の陣の後、当時はまだ「正伝院」だった寺に茶室を建て、茶の湯三昧に暮らしたそうです。
いまでは永源院と一緒になったこの寺には、文武両道で名高い細川家の茶道具も伝わっています。
庭園の紅葉
茶室「如庵」を有するお庭。茶色がかった落ち着いた紅葉が、光を浴びて透き通るようです。
お茶席
春と秋の特別拝観のたびに足を運んでも、何か新しい発見があるお寺ですが、お茶席が設けられていました!
虎が描かれた屏風の部屋に、鮮やかな緑の座布団がずらり。ほんのり暗い中に目を凝らすと、いろいろな表情があります。
そして、高さのある菓子器と、これぞ武家流、天目台に乗った茶碗が運ばれてきます。
手のひらにぴったりおさまる感触と、一口飲むごとに黒い茶碗から星がキラキラと光るおもしろさ。ちょっとしたアミューズメントです!
有楽斎を始めとするお墓
五重の塔は「木火土金水」を表すそうです。茶人らしさが感じられる一面もあるのではないでしょうか。
拝観時間:午前10時~午後4時30分(受付は~午後4時)
拝観料:500円(お茶席別途500円)
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