京都 銀閣寺から南禅寺の南北のラインを中心に紅葉の名所を散策します。
銀閣寺
1558年の兵火1558年の兵火により銀閣、東求堂を残して建物が焼失し1615年に現在の寺観が整えられました。銀閣は1489年の建立、こけら葺き二層建てで下層は心空殿と呼ばれる書院造りの住宅風、上層は潮音閣と呼ばれる禅宗仏殿風の室となっており観音像を安置しています。
実際には銀箔は張られませんでしたが、北山鹿苑寺の金閣に対し一般に銀閣と呼ばれる金閣に比べて枯淡幽雅な特色が見られます。
東山文化を代表する名建築と紅葉をお楽しみください。
真如堂
真如堂の石畳の参道や境内の本堂や三重塔を、見頃の時期に紅葉が赤く彩る光景は、とても見応えがあります。境内の紅葉は場所によって色づく時期が異なるため、山門やお堂の裏などさまざまなシチュエーションと時期に紅葉を楽しむことができます。
金戒光明寺(くろ谷さん)
秋の紅葉で有名です。宗祖法然上人の生涯などを表現した枯れ山水の庭園「紫雲の庭」が、紅葉で彩られます。広大な境内の「女坂」などの紅葉もとても美しいです。門前から紅葉を覗かせてくれる寺院がいくつかあり、目を楽しませてくれます。
金戒光明寺(くろ谷さん)
永観堂
約3000本のモミジが境内に広がっています。永観堂庭園から多宝塔に至る廊下や通路、庭園や前庭、多宝塔から見下ろした紅葉など美しい紅葉ポイントが目白押しでとても素晴らしいです。
南禅寺
境内のあちこちで楓(かえで)がみられます。特に歌舞伎の中の石川五右衛門の名セリフ「絶景かな、絶景かな」で知られる三門周辺には楓が多く、京都市内に点在する紅葉が一望できるまさに絶景ポイントです。
南禅寺 天授庵
本堂は柿皮茸屋根の建物で、内部には長谷川等伯筆の重要文化財の襖絵が飾られています。(通常本堂は非公開。ただし特別拝観有り)
中には二つの庭園があり、一つは本堂の前庭(東庭)の枯山水庭園で、白砂の庭を苔で縁取られ、ひし形の畳石が並びます。
もう一つは書院南庭の池泉回遊式庭園で、池のまわりに杉や紅葉が多く茂っています。
特にお勧めなのは、「本堂からながめる紅葉」すばらしい・・・絶景です。
ライトアップも行なわれ、より幻想的な紅葉を、お楽しみ下さい。
南禅寺 天授庵
南禅寺 南禅院
夢窓疎石が作庭したと伝わる京都唯一の鎌倉時代に作庭された池泉回遊式庭園があり、早くから京都の三名勝史跡庭園の一つに指定されています。庭に広がる池は曹源池と呼ばれ、龍の形になぞらえて作られたとも言われ、向かって左奥には滝石組が組まれ、池の中には蓬莱島や心字島が設けられています。
15世紀に作成された、『天下南禅寺記』によれば築庭当初には、吉野の桜、難波の葦、竜田の楓等が移植され、井出の蛙も放たれたと記され、往時の雅な雰囲気が思い起こされます。
南禅寺 南禅院
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