護王神社と亥の子餅で迎える11月の京都
足腰祈願と秋の味覚を巡る京都散策
11月は旧暦の「亥の月」にあたるということで、縁起の良い「亥」にまつわる京都の神社とお菓子をご紹介します。
足腰の守護神 護王神社
京都御所の西側に、足腰の守護神として知られる「護王神社」があります。
奈良時代から平安時代にかけて活躍した公卿・和気清麻呂(わけのきよまろ)とその姉の和気広虫(わけのひろむし)を祀るために建てられた神社で、現在でも多くの参拝者が訪れる場所です。
和気清麻呂は当時、朝廷の中で重要な役割を担っていた人物でした。
ある時、政治的な争いに巻き込まれて流罪となり、その道中で足を負傷してしまいます。身動きが取れなくなった清麻呂を助けたと伝えられているのが、約300頭のイノシシの群れ。
イノシシたちは清麻呂を守るように取り囲み、安全な道へ導いたとされています。
この出来事からイノシシは「清麻呂を守った神の使い」とされ、護王神社では狛犬ではなく狛猪が置かれています。
案内板は外国語にも対応しており、海外からの観光客にも喜ばれそう。
境内の随所にイノシシがモチーフとして使われており、「いのしし神社」と呼ばれるのも納得できるほどです。
パステルカラーのイノシシのおみくじは、おもわず集めたくなるほどかわいい。
「いのしし神社」との愛称で呼ばれる、イノシシに満ち溢れた神社。
足腰の無事を願うためだけでなく、愛らしいイノシシのキャラクターに惹かれて訪れる人も多そうです。
御菓子司 かぎ甚 「亥の子餅」
そして11月に欠かせないお菓子が「亥の子餅」。
無病息災を願い、京都でもこの時期になると和菓子店に並び始めます。
イノシシに見立てた亥の子餅はお店ごとに違い、それぞれの個性を楽しめます。
ー 御菓子司 かぎ甚 「亥の子餅」 ー
ころんとした素朴な見た目が可愛らしい。
黒ごまを練り込んだ柔らかい羽二重餅の中には、柿・栗・銀杏など秋らしい具材が餡子と一緒に包まれています。
季節感たっぷりの、可愛らしさを味わえる和菓子です。
- 上京区
- 護王神社
- いのしし神社
- かぎ甚
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